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2012年度(第6期)生殖医療相談士養成講座

「不妊体験者からのメッセージ」

医療関係者等が不妊相談を行なうために役立つ知識とスキルを身につけることを目的とした「生殖医療相談士養成講座」の「不妊体験者の声を聴く」の科目で講演を行ないました。

主催:日本生殖医療心理カウンセリング学会 

開催日:2012年12月15日(土)

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担当者の感想
現在不妊相談を行なっている、またはこれから不妊相談を行なおうと考えている医療関係者、各自治体の不妊専門相談の担当者のための「生殖医療相談士(旧 不妊相談士(不妊コンサルタント))養成講座」で講演をさせていただきました。 (日本生殖医療心理カウンセリング学会(http://www.repro-psycho.org/)主催)

始めに、Fineの活動内容を紹介した後、Fineで実施した「医療スタッフとのコミュニケーションアンケート」の結果についてお話しし、続いて、私の治療体験談をお話しいたしました。
当日はみなさんが熱心に耳をかたむけてくださり、メモを取ったりされていて、講演終了後には多くのご質問をいただき、90分という時間の中で何を話せばいいか講演準備をしている時から緊張していましたが、少しほっとしました。
またこの講座には日本全国から、生殖医療施設で働く看護師さん、エンブリオロジスト(胚培養士)さん、受付職員さん、総合病院などで不妊患者と接する看護師さん、鍼灸師さんなど、幅広い職種の方が参加されていました。
各地で、不妊当事者へのサポートの資質向上のために、熱心に取り組んでくださっていることを知り、不妊当事者としてとても頼もしく感じることができました。
今回、私が体験談としてお話ししたことが、参加されたみなさまのこれからの活動のお役に立ち、Fineの使命である患者と医療機関や公的機関の橋渡しにつながればうれしく思います。
どうもありがとうございました。
(担当:みゆぺん/Fineスタッフ)


今回の講義内容についてご意見、ご感想(抜粋)
・体験談が患者さん側の意見として身にしみました。(治療を辞めた人の話は初めてでした) 
・ Fineの精神や、基本的なことから体験までとてもわかりやすかったです。 
・ 妊娠できなくても本人が納得できるまでやることが大事ということが、心に響きました。どのような気持ちでいるのかを十分に理解できるように努力します。
・ 患者のアンケートの結果というのはあまり知る機会がなかったので、実際の状況を知れてよかった。当事者同士の会は、とても有効だと思いました。
・患者の気持ちは解ったがもう少し年齢別の違った意見も知りたかった。例:若い人で月経不順の人が妊娠できないとか・・・
・カウンセリングを希望している方が思ったより多かったことがわかりました。

今回の講義を受けて、あなたの中で何か変化はありましたか?(抜粋)
・ 不妊相談者として少しでも気持ちによりそうようになりたいと改めて思いました。
・ 患者さんの声をどう生かせるか、明日から直せること、取り入れることができることもありました。
・ 原点に立ち戻るよいきっかけをいただけたと思います。
・ Fineのような活動を私がいる地域でも行ないたいと思いました。 
・ 今後患者さんに対しての対応時の注意を今まで以上にしていかなければ・・・と思いました。
・ とても傷つきやすい状態にある方々の心を、少しでも和らげていきたいと思います。
・ 不妊を体験した辛さは、講義で勉強するだけではなかなか理解するのが難しいと感じました。
・ 笑顔の大切さをあらためて認識しました。どんな時もたやさず努力したいと思います。

次回はどのようなものを望みますか (抜粋)
・ 何人かの体験者の方のお話を一度に聞くことができれば嬉しいです。
・ 不妊治療中の方のネットでの書き込みをする気持ち。
・ 実際に行なわれているランチ会などが、どのような雰囲気でされているのかをくわしく知りたいです。
・ 治療をやめる時のきっかけは何、決断に至るまで。
・ もっとたくさんの患者さんの話を具体的にきいてみたい。
・ 医療者側のスタッフが、色々な患者さんの話を一緒に聞けるような場がほしい。

参加者へのアンケート(今回の講義内容についての5段階評価)

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Fine (2013年4月 9日)

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