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不妊症・不育症講演会(堺市)

「不妊の気持とそのケア」

不妊症・不育症に関心のある一般市民の方々に対して、不妊当事者としての悩みやつらさなどを体験談を通してお伝えし、ピア・カウンセラーとして治療中の気持ちのケアや周りの人に求めている支援についてお話ししました。

主催:堺市 子ども青少年局 子ども青少年育成部 子ども育成課 

開催日:2013年10月27日(日)

 

20131027-2.png担当者の感想
堺市の子ども育成課様が主催された「不妊症・不育症講演会」にお声掛けいただき、体験者&Fine公認ピア・カウンセラーとしてお話をさせていただきました。
この講演会は、不妊症・不育症で悩まれている市民や関心のある方々を対象に開催され、不妊症・不育症に関する医学的情報提供として、徳島大学病院産婦人科 苛原 稔先生によるご講演があり、その後、私から当事者が何に悩んでいて、周りにどう接してほしいと求めているかという内容でお話しいたしました。
苛原先生のお話は、1.正常妊娠の成立と不妊、2.不妊症の検査原因、3.不妊症の治療、4.流産と不育症、5.これからの不妊症・不育症治療の課題という内容で、イラストを用いたわかりやすい軽快なご説明で進められ、治療に関しては最先端の情報をご提供くださり、とても有意義なご講義でした。
私は自分の10年にわたる不妊治療の経緯やその時感じた気持ち、夫や周囲の人間との気持ちのすれちがいなどについてお話しした後、仲間を見つけて一人じゃないと感じたことの重要さや周囲の方へどう接してほしかったか、夫婦で不妊治療に向かい合うことの重要性についてなどお話しさせていただきました。
みなさん熱心に聞いてくださり、終了後にも目を潤ませながら「ありがとうございました」とわざわざお声をかけに来てくださるなど、その姿にこちらも胸が熱くなりました

堺市では、今年から助産師さんによる不妊相談を開始し、そこでの声を反映して、11月末に初めて当事者の交流会を開催する予定だとのことでした。私も仲間と話をすることで気持ちが癒されるという体験をした者として、自治体が当事者の声を拾いあげて、交流会を開催してくださるのはとてもありがたいことだと感じています。講演会終了後には「早速申し込みます」と言われた方もいらしたとのことでした。堺市の子ども育成課では相談窓口のチラシのほか、「不育症ご存知ですか?」などの独自のチラシも作成されるなど不妊当事者の支援に力を入れてくださっていることを強く感じました。

(担当:堀田 敬子/Fine公認ピア・カウンセラー)

 

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■今回の講演内容についてご意見、ご感想(抜粋)
・夫婦で参加できて良かったです。もう少し質問タイムを取ってほしかったです。
・迷っていましたが、参加してよかったです。大変勉強になりました。
・講演は分かりやすく自分と重なることが多かったです。
・当事者の立場から、また、NPO法人の立場からと、幅の広い話が聞けて有意義でした。
・当事者の話はあまり聞くことができないので、聞けて良かったです。

■今回の講義を受けて、あなたの中で変化はありましたか?(抜粋)
・不妊心理というものを知り、喪失体験がつらいということが分かりました。
・カウンセリング・心理学について、興味が出ました。
・気持ちが少し楽になったような気がします。
・実際に不妊治療を経験した方の話を初めて聞いて、体験者の思いを知ることができました。
・改めて妊娠・不妊を考える重要性を再確認できました。

■次回はどのようなものを望みますか (抜粋)
・治療と仕事の両立について。治療しやすい職場環境についてなど。
・妊娠するため、自分でできること。
・夫の立場からの話もぜひ聞かせてほしい。
・数字に出てこないストレスや思いに焦点を当てたもの。
・もっと多くの方に当事者の話を聞ける機会があるといいと思います。

【参加者へのアンケート(今回の講義内容についての5段階評価)】

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Fine (2013年12月27日)

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