活動を知る

2014年度(第9期)生殖心理カウンセラー養成講座

不妊体験者の声を聴く

不妊・生殖の問題にかかわる心理援助のスペシャリストを養成する講座で、不妊の体験者として当事者がどのような支援を求めているかについて、お話ししました。

主催:日本生殖医療心理カウンセリング学会

開催日:2014年8月10日(日)

生殖心理カウンセラー養成講座

担当者の感想

生殖心理カウンセラー養成講座では、毎回、「不妊体験者の声を聴く」というテーマでFineにお声掛けいただき、不妊当事者が体験談をお話しさせていただいています。
今回は私自身の体験談、Fineと不妊ピア・カウンセラーとしての活動のご紹介をさせていただきました。
体験談では、当時、私が感じていたこと、その後、不妊ピア・カウンセラー養成講座を受講中に、心理やカウンセリングについて学んだことで気づいた心の変化についてお話しさせていただきました。
また不妊ピア・カウンセラーとして、不妊治療当事者が感じている経済的・心理的な負担について、Fineが実施したアンケートの結果や電話相談の利用状況などをふまえ、お話しさせていただきました。
さらに、不妊当事者といっても、みなそれぞれが異なった考え方・感じ方を持っていることもお伝えさせていただきました。少人数での講義だったため、参加者の一人ひとりとアイコンタクトが取れる距離感で、皆さんがとても真摯な態度で聞いてくださっていたことを嬉しく思いました。
終了後にいただいたアンケートに「一人ひとり別の人格であることを考え、尊重する必要性を再確認しました」と感想を書いていただき、専門家である心理士の方々が一人ひとりに寄り添ったサポートの必要性を感じてくださっていることは当事者にとってとてもありがたいことだと感じました。
このような不妊当事者の声を聴いていただける貴重な機会をいただきましたことを感謝いたしております。
ありがとうございました。
(担当:安井幹子/Fine公認ピア・カウンセラー)

生殖心理カウンセラー養成講座

■今回の講演内容についてご意見、ご感想(抜粋)
・実体験をカウンセリング現場以外の場でお聴きすることができ、とても勉強になりました。
・自身の体験を率直に語ってくださり、応援する側として大切にしたいこと、ニーズについて思いをはせました。
・具体的な体験談をその時々の当事者様のお気持ちと周囲の方々の反応などを交えながらうかがうことができ、その時の様子が思い浮かび大変勉強になりました。
・社会的により多くの人に知ってもらうというのは、どのように伝えていくのかなということが気になりました。

■今回の講義を受けて、あなたの中で変化はありましたか?(抜粋)
・個々の大変さをわかろうとすること、聴く大切さを再認識しました。
・治療の年月や内容で比べて辛さがわかるのではなく。不妊は一人ひとりの環境や心の中の問題であるだけに他者からの理解が得にくい難しさがあると感じました。
・心理職でも同じかもしれませんが、当事者の方もカウンセリングを学ばれる中で、ご自分の経験・体験を深められ、変わっていかれるというお話しがとても印象に残りました。
・不妊体験にまつわる孤独感を改めて知った気がします。

■次回はどのようなものを望みますか?(抜粋)
・実際にカウンセリングを行なわれていて、その具体的な事例から学ばれたことなど伺えたらと思いました。
・治療終結後のご夫婦の語り
・カウンセリングを受けたことのある当事者の方にカウンセリングを受けてどのような影響があったか、どのようなところで役に立ったかなどカウンセリング体験談をうかがいたいです。
・いろいろな方の体験談がお聞きしたいと思います。


【今回の講義内容についての5段階評価】
5段階評価
Fine (2015年1月 4日)

ページの先頭へ