活動を知る

2015年度 ( 第9期 )生殖医療相談士養成講座

不妊治療とサポートの必要性~当事者としてお伝えしたいこと~

日本生殖心理学会様の「生殖医療相談士養成講座」において、当事者に必要な支援や心理サポートの重要性、当事者団体であるNPO法人Fineの活動についてお話しさせていただきました。

主催:日本生殖心理学会

開催日:2015年8月30日(日)

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担当者の感想

日本生殖心理学会様では、不妊治療の最前線、医療機関等で患者へのサポートを行なう「生殖医療相談士」を毎年養成されています。そのカリキュラムの中で、「不妊当事者の声を聴く」という1コマを設けられ、当事者からの体験に基づいたメッセージを聴くことにより、当事者の治療による心の変化や支援の必要性について考えていくことを目指されています。

今回「不妊治療とサポートの必要性~当事者としてお伝えしたいこと~」というテーマで、私自身の治療体験や、治療の終結に悩んだこと、そして当事者団体であるNPO法人Fineの活動紹介等を通じ、医療以外の分野での当事者に必要な支援についてお話しさせていただきました。

受講者は、産婦人科や不妊治療専門クリニックに勤務されている看護師、胚培養士、受付の方、鍼灸師の方など、さまざまな職種の方が30人程いらっしゃいました。
受講者の方々が真剣にメモを取られる様子に励まされながら、当事者の、治療と仕事や治療以外の生活とに折り合いをつけることへの悩み、そして終結を選んでいくことの難しさ、もしかしたら治療の現場では見せないかもしれない当事者の心理的な負担や、そのような状況だからこそのサポートの大切さについてお伝えしました。

このような学びの場に参加させていただくと、真摯に向き合ってくださる受講者の方々の姿勢に、私たち当事者も励まされます。
このような貴重な機会にFineにお声かけいただき、感謝申し上げます。

お声かけいただきました平山先生、並びに事務局の方には、細やかなお気遣いをいただき、ありがとうございました。

(担当:中辻尚子/Fine 公認ピア・カウンセラー)


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参加者アンケート

■今回の講演内容についてご意見、ご感想(抜粋)
・医師側からだけではなく、当事者、患者さん側からのお話を伺う機会はあまりないものなので、貴重な講義でした。
・実際のお話を聞いて、私は1人の方の人生に大きく関わることをしているのだとハッとさせられました。
・仕事しながら治療を受けている方の気持ちがよくわかった。治療を受けている方が望んでいること、医療者側の視点ではない話を聞けてよかったです。
・ピアカウンセリング、サポートが不妊経験者であることを知らなかったので、知ることができて良かったです。不妊のことを周囲に話せない人が本当に多いので今後の活動の重要性を大きく感じました。
・クリニックではないところで、患者さん同士で話をする場があることはとても大事であると思います。医療の場でのカウンセリングとは違う、また違った意味での悩みも話せると思います。
・治療終結までの心情の変化をもう少し具体的に聞けたらもっとうれしかったです。
・クリニックでも40代の方の終結が重いテーマになっています。人によって不妊治療への思いは様々なので、難しいなと改めて思いました。

■今回の講義を受けて、ご自身の中で変化はありましたか?(抜粋)
・カウンセリング、話をきく、寄り添うことの大切さを改めて考えさせられました。選択肢の多さについても考えさせられました。
・患者さんの背景を考慮した関わりを持たなければと思いました。また人生を大きく左右しているかもしれない、と常に念頭に置き関わっていくことで何となくの受け答えという無責任な対応はしてはいけない、と改めて反省し生かしていきたいと思います。
・患者さんがにこやかにされているから大丈夫なのではなく、本当は色々なことを思って治療されているのだな、声にならない(声にしてない)声に敏感にならないといけないなと思っています。子どもがいない人生について真剣に考えないといけないとも感じています。
・忙しい毎日の中で、患者様と世間話みたいなことをするのは難しいけれど、「髪型変えたんですね」など、ちょっとしたことでも話しかけられる時には心がけています。講義を聞いて、こういったことは無駄ではないんだなと思ったのでさらに心がけていきたいと思います。
・体験をまじえた話を聞き、改めて想いに寄りそうことの必要性を感じ、行動をふりかえっていくきっかけになりました。

■次回はどのようなものを望みますか(抜粋)
・養子縁組をした家庭の実際について(当事者)話を聞けたらと思います。
・流産されたあとの支援(その後妊娠されなかった場合など含めて)当事者はどのような援助を望まれるのか。
・当事者の具体的な事例を多く聞かせてほしいです。
・終結時の気持ち、背景など


【今回の講義内容についての5段階評価】
5段階評価
Fine (2016年5月17日)

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