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不妊に関する市民公開講座/第32回茨城生殖臨床懇話会

私の不妊体験~振り返っていま感じること

不妊治療を終えた今だからこそ分かること、治療中の気持ちを人に話すことや治療の他に没頭できるものを持つことの大切さについて、自らの体験談からお話しさせていただきました。

開催日:2017年7月2日(日)

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担当者の感想

茨城県産婦人科医会様では毎年2回、一般の方が対象の「市民公開講座」と医療関係者が対象の「茨城生殖臨床懇話会」を開催されています。
私は両方の会で、ピア・カウンセラーの立場からお話しさせていただきました。

午前の市民公開講座のテーマは「未妊~早く気づいて~妊活を!」でした。はじめに、札幌エンドメトリウムリサーチ代表の東口篤司先生より「産婦人科医の立場から」と題して、妊娠の仕組み、妊孕(にんよう)率と年齢の関係、子宮内膜の薄さと妊娠の関係などについて講演がありました。次に、麻生総合病院泌尿器科の石川博通先生より「泌尿器科医の立場から」と題して、男性不妊の治療で大切なのは泌尿器科のできれば生殖専門医を受診することや漢方療法などについて講演がありました。どちらも大変素晴らしく、また私の治療体験に重なるところも多くあり大変感銘を受けました。
次に、私からは「私の不妊体験~振り返っていま感じること」と題して、不妊治療中のつらかったこと、悶々とした思い、孤独感、流産の経験とその後の心境、鍼の先生との出会いにより治療への向き合い方が180度変わっていったことをお話ししました。また、不妊ピア・カウンセラーになった動機やFineの活動などもお話しさせていただきました。
最後に3人の演者が前に出て行った質疑応答は、とても興味深い内容で盛り上がりました、私は一般の方と医師の方の2名からからご質問をいただきありがたく思いました。総合司会の東京歯科大学市川総合病院リプロダクションセンター長の吉田丈児先生の進行もアットホームな雰囲気で、和やかに午前の会は終了しました。

午後の茨城生殖臨床懇話会では、著名な先生方からの最新医療に関する貴重なお話がありました。どの先生の講演も最新の素晴らしい情報ばかりで、また先生方の熱い思いにも触れ、この会が単なる情報交換の場ではなく、医療従事者の方々の理想とする不妊治療、不妊患者への思いが詰まった素晴らしい懇話会であると感じ、身の引き締まる思いで拝聴しました。私からは、用意していた原稿に、治療体験を若干追加してお話させていただきました。講演の後、医療従事者の3名の方からご質問をいただきました。いずれも不妊患者の気持ちを大切に考えてくださっていることが感じられる内容で、深い感謝の気持ちを込めてお答えしました。

今回、このような会で発表の機会をいただきましたこと、心よりお礼申し上げます。石渡産婦人科病院院長の石渡勇先生、東京歯科大学市川総合病院リプロダクションセンター長教授の吉田丈児先生、いがらしクリニックの五十嵐俊夫先生、並びに開催準備に携われた皆さまへ心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
(担当:池田千里/Fine公認ピア・カウンセラー)

Fine (2017年8月17日)

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