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不妊に関する市民公開講座/第33回茨城生殖医学懇話会

自らの不妊体験から語る「不妊の心」と「仕事との両立」

25歳から36歳までの女性の人生と不妊にまつわる物語。初めは「子どもができたら困る」と思っていた女性が「不妊」を自覚し、仕事との両立をしながら治療を行なったその心の機微。

開催日:2017年11月26日(日)

担当者の感想

茨城県産婦人科医会様では毎年2回、一般の方が対象の「市民公開講座」と、医療関係者が対象の「茨城生殖医学懇話会」を開催されています。

午前の市民公開講座では、東京歯科大学 市川総合病院 産婦人科 教授 吉田丈児先生の軽快な司会進行のもと、最初に私からお話をさせていただきました。テーマは「自らの不妊体験から語る『不妊の心』と『仕事との両立』」。初めは「仕事が楽しくて子どもができたら困る」と思っていた私が「不妊」を自覚し、仕事との両立をしながら治療を行なったその心の機微について25歳から36歳までのストーリーをお話ししました。

次に、はらメディカルクリニック 院長 原利夫先生が講演されました。最新の不妊治療について動画や図解などを用いたわかりやすいご説明があり、皆さん熱心に耳を傾けていらっしゃいました。

続いて、杉山産婦人科 院長 杉山力一先生が講演されました。働く女性が仕事を辞めずに治療ができるよう、胚移植までも仕事帰りにできる体制を整えたという病院のポリシーをうかがい、仕事との両立に苦労した経験を持つ私は大変感銘を受けました。

最後に、ご参加の皆さんから演者3名に対して多くのご質問をいただきました。ご夫婦での参加が非常に多く「夫として妻の心のサポートをどうすればいいのか」といったご質問があったのが印象的でした。東京生殖バイオロジー顧問・茨城生殖医学懇話会顧問 鈴木秋悦先生にもご参加いただき、会は盛況のうちに終了しました。

午後からは、第33回茨城生殖医学懇話会です。
7名の不妊専門医療者の方々からさまざまな最新の医療情報の交換がありました。私からは不妊の心についてお話しさせていただいたのですが、普段の忙しい診療の中で患者さんと「点」で接している先生方に、患者さんが人生の中で感じる不妊のインパクトを「面」でお伝えできたのではないかと思っております。

貴重な場に立ち合わせていただき、当事者の一人として発言できる機会を与えてくださいましたことに感謝しています。
また、お声かけくださった医療法人小塙医院 理事長 小塙清先生はじめ、ご準備に関わられた皆さま、ご参加くださいました皆さまに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
(担当:木村 史子/Fine公認ピア・カウンセラー)

Fine (2018年1月22日)

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