ジャガー横田氏 |
当初、子どもというのは結婚したら簡単にできるものと思っていました。しかし結婚してから1年半が経ってもなかなか恵まれず、検査をしたところ、子宮に10cm の筋腫が見つかりました。しかも、このままでは妊娠の確率は0%だったので、私は迷うことなく手術をすることにしました。 手術は無事に終わったものの、それでも年齢から自然妊娠をする確率は3%と言われました。そこで不妊治療を勧められ、なかでも一番確率の高い体外受精にチャレンジしたのです。 治療の経過は順調だったにも関わらず、結局うまくいきませんでした。主人に申し訳ない気持ちでいっぱいで、この時ばかりは自分の年齢や体を責めました。しかし、そんな時でも顔色ひとつ変えず主人は私を支えてくれました。 「あなたが悪いわけではない。これは二人の問題だから一緒に頑張っていこう」主人のこの言葉に救われ、たとえ妊娠の確率が3%でも、「0%ではないのだから、可能性がある限り、前向きに主人と二人三脚で頑張っていこう」と決意したのです。 その結果、44 歳で奇跡的に自然妊娠という形で大維志を授かることができました。 不妊を経験して今、私が思うことは、「可能性がある限り、自分を信じ、諦めないでチャレンジする」ことだと思います。 不妊は女性だけの問題ではありません。当事者が受けているプレッシャーや精神的苦痛は大変つらいものです。そのことを旦那さんや家族の方たちが十分に理解をし、少しでも気持ちを楽にさせてあげられるようしっかり支えてください。 (Fine祭りパンフレットより) 【プロフィール】 1961 年東京生まれ。1977 年中学を卒業後、全日本女子にプロレス入り、同年デビュー。WWWA 世界王座など、多数のタイトルを獲得。2 度の現役引退から復活。生涯現役プロレスラーを誓い、戦いを続ける。 ●ジャガー横田の「ジャガジャガジャーン!おもちゃ箱」 |