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カウンセリング事業

不妊ピア・カウンセラー養成講座(eラーニング)『スクーリング2』2023年

「より専門的で実践的な内容でとても勉強になりました」

(受講生感想)

第十八期不妊ピア・カウンセラー養成講座の『スクーリング2』を開催しました

開催日:2023年3月11日(土)〜12日(日) 
URL:https://j-fine.jp/e-pia/


担当者の感想

第十八期不妊ピア・カウンセラー養成講座の『スクーリング2』を、3月11日(土)〜12日(日)に開催しました。スクーリング2回目となる1日目は、あたたかな日和に恵まれ、全員が無事に集合できました。受講生の皆さんは、お互いの再会に笑顔がこぼれ、なごやかな雰囲気でした。


1日目は、平山史朗先生による「マイクロカウンセリング演習」です。より実践的なワーク中心の講義となりました。開始早々、平山先生から「マイクロカウンセリングは基礎なので、しっかり理解しておいてほしい。これらの基本ができているかは、プロでもむずかしい。基本がしっかりできているということは、それくらい実はすごいことなのです。」と、基礎の大切さを説かれ、冒頭からアクセル全開で講義が開始されました。


午前中は、マイクロカウンセリング技法のワークをふんだんに盛り込んだ演習でした。受講生同士でペアを組み、限られた質問技法を使って相手の隠している正解の単語にたどり着く「言葉当てゲーム」から始まりました。なぞなぞのような楽しさがある反面、質問することのむずかしさを体感し、最後に相手から正解が明かされたときには、ほぼ全員から「ああ〜〜〜っ」という歓声のような納得の声があがりました。これにより、それぞれの質問技法に、どのような特徴があるのかの理解が深まったように思いました。

午後からは、基本の技法を使い、実際に応答してみるワークを行ないました。クライエントの発言のどこを切り取るかなど、正解があるようでないようなむずかしさを感じ取り、より真剣に学んでいる様子が感じられました。事例動画を見ながらの技法の判別についても、講師とともにひとつずつ検討していきました。カウンセリングは、こうした数々の技法から組み立てられ、成り立っている、ということが全体を通してイメージできたのではないかと思います。

2日目の午前中は不妊ピア・カウンセラーとして活動している岡田・安井が「オンラインカウンセリング演習」を行ないました。現在、Fineでは対面のカウンセリングは実施しておらずZoomを使用したオンラインカウンセリングを行なっています。オンライン面接・通話相談・メール相談について、対面で行なうカウンセリングとの違い、メリット、デメリットについて考えました。受講生からも積極的に発言があり、認定後の活動をイメージできたのではないかと思います。
昼食休憩をはさんで平山史朗先生による「難しい事例への対応」を行ないました。不妊ピア・カウンセラーとして不妊ピア・カウンセラーとして性障害やLGBTQなどセクシュアリティの問題にかかわる場面も増えてきており、多様化するクライエントを傷つけないためにも、きちんと正しい知識を学ぶことは大切です。受講生の皆さんも資料にメモを熱心に書き込む姿が見られました。

次に平山史朗先生による「カップルとのピア・カウンセリング演習」を行ないました。カップルで行なう面接カウンセリングのメリットやむずかしさ、留意点などの説明の後、さまざまなカップルの事例をあげ、対応について検討しました。最後に3人一組のグループに分かれ、カップルとカウンセラー役となり応答演習を行ないました。一対一のカウンセリングよりもカウンセラー側の介入が必要になってくるためむずかしく感じた受講生も多かったようですが、認定後も研修等でカップルカウンセリングについては学ぶ機会が設けられているので継続的に研鑽を積んでほしいと思います。

2日間の長時間にわたる講座になりましたが、受講生からは「むずかしかった」「引き続き勉強していかないといけないと思った」などの感想をいただきました。
次回スクーリングは6月10日(土)〜11日(日)を予定しています。新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に移行後の開催となり、もしかしたら受講生の皆さんともマスクなしで対面ができるようになっているかもしれませんが、引き続き安心して開催できるよう準備を進めたいと思います。
(担当:北條・岡田 /ピア・カウンセラー養成講座運営事務局)

スクーリング2を受講した方の感想 (一部抜粋)
  • eラーニングでは話されていないことが聞けて良かったです。「感情の反映」ワークでは実際にペアで話を聞く体験ができて参考になりました。
  • 演習は少しむずかしかったです。どのような質問にも親身になって応えていただきとても質問がしやすい雰囲気でありがたかったです。
  • ロールプレイの時間がメインに感じ、やってみて(体験して)わかることが味わえました。

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