活動を知る

PASサポーター

PAS活動レポート(浅田レディースクリニック)

「研究会の皆さまが、一不妊当事者の体験に耳を傾け、温かく迎えてくださり本当に嬉しく思いました」

(担当者の感想)

第20回勝川ART研究会で不妊の体験談を発表しました。

主催: 浅田レディースクリニック
    (愛知県春日井市、名古屋市)

URL: http://ivf-asada.jp/
実施日:2014年5月10日(土)

担当者の感想

勝川ART研究会は年2回開催されており、今回で20回目、初回開催から10年になるそうです。このような記念の会に発表させていただいたことに感謝致します。
浅田レディースクリニック院長 浅田義正先生からは、会のはじめに「医師を長年やっていると横柄になっていくので、いつも初心にもどるつもりで患者さんの体験談を聴いています」という言葉をいただき、患者のことを考えてくださっていることが感じられ、とても嬉しかったです。参加者は約90名(医師20名、看護師30名、コメディカル30名)、こんなに大勢の前で話すのは初めてで緊張しましたが、皆さま熱心に聴いてくださいました。

研究会のスケジュールは、製薬会社2社様の発表の後、私の体験談、そして特別講演に広島大学 大学院生物圏科学研究科 陸域動物科学講座 准教授 島田 昌之先生のご講演でした。
島田先生のお話は『Nrg1遺伝子欠損マウスから学ぶ、ARTにおける受精不成功の原因追及とその解決法』という演題で、マウスの受精卵の成長に関わる遺伝子のお話でした。このような研究の積み重ねが、新しい治療法を生み出しているのだなと思いながら拝聴しました。
私は、『不妊のキモチ〜どうして不妊は辛いの?一当事者の体験から〜』というテーマでお話しさせていただきました。長く治療をしているとストレスが溜まったり、なかなか結果が出なかったり、夫婦の気持ちのズレが生じてきます。自分の体験を振り返ると、不妊は「一人では抱えきれないこと」だと改めて感じました。個人的な考えですが、一人で抱えないために、不妊の仲間とおしゃべりすることや、治療中は、病院での治療以外に、自分が気持ちいいと思える何かを一緒にやることが、上手なストレスコントロールになるのではないかと思います。私自身そうすることで気持ちが楽になりました。ちなみに、私の気持ちのいいことはお灸でした。
なかなか自分のことを話せない方もいらっしゃると思いますが、話せなくても同じ不妊当事者の話を聴いているだけで「一人ではない」と感じることができます。一人ではがんばらないでほしいなと思います。
発表の中で、Fineで実施している不妊当事者のための面接カウンセリングや、おしゃべり会の開催などについてもご紹介させていただきました。これからもピア・カウンセラーとして、不妊で悩んでいる方のために活動していきたいと思っています。
今回、先生や医療従事者の皆さまには、一不妊当事者の体験に耳を傾け、温かく迎えてくださり本当に嬉しく思いました。このような機会を与えてくださった浅田レディースクリニックの関係者の皆さまへ深く感謝致します。

(担当:倉石孝子/Fine公認ピア・カウンセラー)


ページの先頭へ