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PASサポーター

PAS活動レポート(浅田レディースクリニック)

「不妊治療を経たからこそ感じられること、思うことを患者視点でお伝えしました」

(担当者の感想)

第22回勝川ART研究会で講演をさせていただきました。

主催: 浅田レディースクリニック
    (愛知県春日井市、名古屋市)

URL: http://ivf-asada.jp/
実施日:2015年5月16日(土)

担当者の感想

愛知県名古屋市で年に2回開催されている勝川ART研究会に、今年もお声がけいただき、講演をさせていただきました。今回が22回目となるこちらの研究会では、毎回不妊治療に関わるさまざまな医療者やコメディカルの方々が講演をされ、遠方からご参加の方もいらっしゃるほど、参加者の方々の貴重な学びの場になっているそうです。
そのような場に、毎回私どもNPO法人Fineにも「当事者の声を聴かせてください」とありがたいお声がけをいただき、体験談発表等をさせていただいています。

今回は特別講演として、近畿大学副学長 生物理工学部教授の細井美彦 先生による「ARTと生殖生物学の基礎研究の関係性についての考察 〜IVFラボにおける問題解決と新領域開拓の方法のヒントを探る 〜」というご講演もありました。細井先生は、ご専門が「体外受精と生殖再生医療」で、主に哺乳類における生殖生理学分野を中心に研究していらっしゃる先生です。さらに生殖細胞に関する再生医療分野と不妊治療分野、ウサギ、霊長類の発生工学分野で数多くの実績を収められ、以前は3年間米国の不妊治療チームにいらっしゃったそうで、幅広い見識とご研究成果をお持ちだそうです。ご講演は私にはやや難しい内容だったのですが、できるだけわかりやすい表現を使っていらっしゃるなど、穏やかでお優しいお人柄がにじみ出るご講演でした。

私は、通常Fineのスタッフが行なっているような体験談ではなく、医療者の方向けの「当事者のニーズ」をお伝えするアンケートをもとにした内容でもなく、今回は「当事者向けの」講演をさせていただきました。
実は、昨年の秋に鹿児島で開催された「妊活セミナー2014 in KAGOSHIMA」で浅田先生とご一緒させていただいた際に、私が講演させていただいた話を浅田先生からリクエストいただきましたので、今回はこれを少しだけアレンジしてお話しさせていただきました。当事者は、治療中はどうしても治療だけにのめりこみがちです。また、周囲の人とのコミュニケーションで悩むケースが多いものです。そこを、治療を経た今だからこそ見えてきた視点から、自分の体験を踏まえていくつかのサジェスチョンをお話ししました。今回はほとんどの参加者の方が当事者ではなかったので、皆さんがどう思われるか心配だったのですが、皆さんとても熱心に聴いてくださり、また終わってからも「すごくよかったです! 普段はあまり話すことができない患者さんの気持ちが伝わってきました。これからの対応に参考になります!」など感想を言ってくださる方もいらして、ホッとしました。

参加者の皆さま、並びのこの会のご発展を心からお祈りいたします。
(担当:松本亜樹子/Fineスタッフ)


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