不妊治療を受けること、 自然に授かる日を待つこと、 夫婦二人の道を選ぶこと、 養子や里子を迎えること。それら不妊に関わるすべてのことを「ごくありふれた普通のこと」にすることで、現在・過去・未来の不妊体験者が孤立せず、前向きに輝き、いきいきと過ごせる環境を作ります。
不妊体験者である私たちには、これまでわかってもらえなくてつらかったことが、たくさんあります。 「まわりから子どもはまだなの?と聞かれて、傷つく。自分はがんばって治療しているのに」「友だちに赤ちゃんが生まれたことは嬉しいことなのに、心から喜べない」「通院回数が多くて、仕事を続けることが難しい」。
不妊に悩む人の声を社会に届け、不妊のことをもっと知ってもらいたい。ひとりひとりの声は小さいけれど、仲間とともに声を集めたら、どこかに届くかもしれない。聞いてくれる人が増えるかもしれない。そんな思いでFineを設立しました。
スタッフの多くは不妊体験者です。だから不妊がどれだけつらいか、身をもって知っています。 メンバーの中には、現在も治療をがんばっている人はもちろん、治療の末に出産した人、夫婦二人の生活を送っている人、養子縁組をした人、治療を中断中の人、また、医療機関に頼らずに体力づくりをしながら授かるのを待つ人など、さまざまな人がいます。
けれども、みんなの思いはひとつです。
今、どこかで悩んでいる人がいたら、そのつらさを少しでもやわらげることができないか。ひとりぼっちで泣いている人がいたら、手を差しのべられないか。孤独にさいなまれている人がいたら、仲間がいることを伝え、その仲間同士の輪をもっと全国中に広げられないか。
もしもあなたが不妊でつらい思いをしているとしたら……
ここには、たくさんの仲間がいます。
ぜひ、いつでもいらしてください。私たちは、あなたを歓迎します。
NPO法人Fine ファウンダー/理事 松本亜樹子(杉嶋奈津子)
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Q.日本で不妊治療を受けているカップルはどのくらいいるでしょうか?
A.日本で不妊治療を受けているカップルは、4.4組に1組 です。
「不妊」とは、健康なカップルが定期的に避妊せずセックスを続けていても、1年経っても妊娠に至らない状態をいいます。
通常は、1年で約80%、2年で約90%のカップルが妊娠するといわれています。
しかし日本で何らかの不妊治療・検査を受けたことがあるカップルは4.4組に1組と言われ、不妊に悩んだことがあるカップルは3組に1組と言われています。
不妊は身近な問題なのです。
Q.不妊の原因は女性だけにある?
A.× です。不妊の原因は男女両方にあります。
「不妊」というと女性だけの問題と思われがちですが、決してそうではありません。
WHO(世界保健機関)の1998年の発表によると、不妊原因が男性のみにある場合が24%、女性のみの場合が41%、男女ともにある場合が24%、不明が11%とのことです。
Q.日本で体外受精で生まれる子どもの数は?(2020年データ)
A.日本で体外受精で生まれる子どもの数は、6万人 です。
日本で体外受精や顕微授精などの生殖補助医療(ART)によって生まれた子どもは2019年度は年間60,598人を数え、その年の出生児全体の約14.3人に1人が高度不妊治療により誕生したことになります。
また、日本でARTにより生まれた子どもは累計で710,931人を数えます。
NPO法人Fineは、不妊当事者による自助団体として、さまざまな活動をしています。
しかしながら私たちの活動だけでは、不妊(治療)環境を向上させることは容易ではありません。
幅広い方々から協力をいただき、連携することこそが、日本の不妊(治療)の現状を変えていく一歩につながります。
ぜひFineの理念に賛同していただき、Fineへのご支援・ご協力をお願いいたします。
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