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カウンセリング事業

不妊ピア・カウンセラー養成講座(eラーニング)『スクーリング2』2019年

「実践的なトレーニングがたくさんあり、eラーニングでは得られないものがたくさん得られました」

(受講生感想)

第十五期不妊ピア・カウンセラー養成講座の『スクーリング2』を開催しました

開催日:2019年9月28日(土)〜29日(日) 
URL:https://j-fine.jp/e-pia/


担当者の感想

まだ残暑が続く9月28日(土)〜29日(日)に『スクーリング2』を開催しました。受講生の皆さんが顔をあわせるのは7月の『スクーリング1』以来ですが、前回よりも打ち解けた雰囲気で近況を報告し合う姿が印象的でした。

初日の午前は、小倉智子先生による「グループカウンセリング演習(2)」からスタートしました。4〜5人のグループを作り、ファシリテーターを受講生が担当し、グループにおけるファシリテーターの役割・発言や沈黙の取り方などに気をつけて演習を行ないました。演習後はこのような場面ではどうしたら良いかなど具体的な質問も多く出ていました。時間の関係で全員がファシリテーターを体験することはできなかったのですが、できれば私も体験してみたかったと受講生から声があがっていました。

午後からはFineの電話相談を実際に行なっているピア・カウンセラーの安井と岡田が「電話カウンセリング演習」を行ないました。最初に、電話カウンセリングのメリットとデメリットを考えてから演習に入ります。受講生は、二人一組で背中合わせになって相手の表情が見えない状況を作り、言葉のみでのカウンセリング演習を行ないました。最初は声だけで相手の状況を想像することへの戸惑いがあったようですが、演習が進むにつれて相手の話を聴くことに集中している様子がうかがえました。その後は実際の相談の様子などについて質問が活発に出され、受講生の皆さんが電話相談にも興味を持っていただいたことが伝わってきました。
次に、ロールプレイ演習課題についての説明を行ないました。遠方から参加された受講生の中には、このスクーリングの間に宿泊しているホテルなどで演習を行なう方もいて、実際の演習で気をつけること、逐語録作成の方法についてたくさんの質問が出ました。
最後は、平山史朗先生による「マイクロカウンセリング技法演習」です。これは『スクーリング1』で学んだ傾聴の技術をさらに系統的に学ぶ方法のひとつです。『スクーリング1』で学んだ基本的なかかわり行動について、今回のスクーリングではそのすべて意識して演習することから始まりました。話をきちんと聴くためには自己流では限界があり、きちんとした技法(技術)を学ぶ必要があります。今回の演習では相手の話の句読点を意識しながら聞く・相手が話していることをそのまま受け止める・相手の話の気になるところを繰り返すトレーニングを繰り返し行ないました。一日目の最後の演習は「イヌバラ法」というロールプレイです。話し手は人間以外の何かになります。聞き手は、話し手の心の中にある感じに思いをはせながら話しを聴き、ありのままをただ受けとめる演習です。最初に、平山先生が話し手で「行列ができる有名店のポップコーン」になり、ピア・カウンセラーの安井が聞き手で、デモンストレーションを行ないました。その後、受講生は3人一組になり、それぞれが話し手・聞き手・時計係の役割を順番に行ないました。演習中はあちこちで笑いがおき、和やかな雰囲気で進んでいきました。受講時間も10時から18時までと長く、かなり内容の濃い演習を終えて疲れも見えましたが、翌日への意欲も感じられる様子で一日目を終了しました。

二日目は前日に行なわれたラグビーワールドカップで日本代表が勝利したという話題から和やかに始まりました。
次回のスクーリングで提出する課題(ロールプレイ逐語録作成)を前夜に行なった受講生は「ロールプレイの時間を長く感じた」「逆に短く感じた」とさまざまに感じたようです。こちらは次回『スクーリング3』にて検討することになります。
午前中は、カウンセリングの具体例を元に、「各技法の演習、技法判別演習」を行ないました。まず、良い例と悪い例の動画を観て学び、その後の演習では、この場面ではどの技法を使うか、どんな発言をすればよいか、これまでに学んだ技法を活用する練習をしました。
午後はマイクロカウンセリング技法を使ったロールプレイの演習です。皆の前でのカウンセリングに緊張してはいましたが、自身の課題がはっきりと認識でき大変勉強になった様子でした。受講生からは、クライエントへのひとつひとつの質問の意図、疑問を講師に確認でき理解が深まったとの感想が聞かれました。
休憩をはさんだ後は講師から「クライエントの顔を見て話を良く聴く、テンションを合わせることを意識する、礼儀正しい日本語を使いましょう」などの講義があり、受講生から盛んに質問がありました。
密度の濃い内容の2日間でしたが集中が途切れることなく真摯に取り組む姿が印象的でした。
『スクーリング3』でまた会えるのが楽しみです。
(担当:安井・大塚/ピア・カウンセラー養成講座運営事務局)

スクーリング2を受講した方の感想 (一部抜粋)
  • 理解の確認をしていただきながら、先生方が進めてくださり良かったです。演習は大変ですが、やはり理解が進みます。
  • 実際にやってみたカウンセリングにコメントをもらえるのはとても勉強になった。
  • 事例を使ってマイクロカウンセリング技法について繰り返し学べたので定着につながったと思います。イヌバラ法は無機質なものだからこそ、感情に共感することの難しさを体感しました。

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