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カウンセリング事業

不妊ピア・カウンセラー養成講座（eラーニング）『スクーリング１』2020年

「同じ目的を持った方々と講座を受けられて、より意識が高まりました」

(受講生の感想より)

第十六期不妊ピア・カウンセラー養成講座の『スクーリング１』を開催しました

開催日：2020年12月12日（土）〜13日（日）
URL：https://j-fine.jp/e-pia/


担当者の感想

第十六期不妊ピア・カウンセラー養成講座の『スクーリング１』を、12月12日（土）〜13日（日）に開催しました。

当初2020年9月に開催予定だったスクーリング１は、新型コロナウィルスの影響により集合での開催が難しいと判断し、12月に延期して開催することになりました。その頃には少し状況が落ち着き集合形式で開催できることを期待していましたが、残念ながら状況は変わらず、受講生の安全を最優先に考え、開講以来初めて、Zoomを使用してオンラインで実施することに決定しました。
そのため、スクーリングの事前説明会として10月25日（日）にプレスクーリングを行ない、講師の紹介、受講生の自己紹介、先輩ピア・カウンセラーによる体験談発表、今後の受講の進め方について説明をしました。先輩ピア・カウンセラーによる体験談は、第十二期生の西さんが発表しました。受講のきっかけや受講中の同期とのかかわり、今後の活動など、受講生に向けてわかりやすくお話しされ、西さんの温かい人柄が伝わってきました。受講生の中には初めて体験談を聞かれたという方やハンカチで涙をふきながら聞いている方もいらっしゃいました。集合形式で開催されていれば、スクーリング会場近辺在住のピア・カウンセラーにしか発表してもらえなかったのですが、オンライン開催ということで、今までお願いできなかった地域在住の西さんに、遠方から受講することの大変さについてもお話を聴くことができました。
スクーリング１の当日は、講師とピア事務局は事前の準備に抜かりはないか緊張しながら、受講生の皆さんがZoomにアクセスされるのをお待ちしていました。画面越しでしたが、受講生の皆さんも少し緊張した面持ちで、これから始まるスクーリングに対して期待と不安の感情が入り混じっているように感じました。
初日は「オリエンテーション」、「自己紹介」、「ピア・カウンセリングの意義」「マイクロカウンセリング」を行ないました。「オリエンテーション」で受講についての諸注意、認定のための課題等について説明をした後、受講生の「自己紹介」を行ないました。この講座を受講しようと思ったきっかけやご自身の体験などを話してもらい、他の受講生はこれから一緒に学んでいく同期の方々の話を真剣に聞いておられる様子でした。次に「ピア・カウンセリングの意義」の講義は平山史朗先生が担当されました。似た体験をした仲間ならではの支援＝不妊ピア・カウンセラーとしての気持ちのサポートがどのようにできるのか、受講生の皆さんと一緒に考えました。またピア・カウンセラーと医療従事者・心理支援専門家との違いについても学びました。最後に「マイクロカウンセリング」について講義を行ないました。マイクロカウンセリングには、“はげまし”、“いいかえ”、“要約”などいくつかの技法があり、配布資料を使ったワークでは技法の部分に下線を引いたり、その技法を用いた応答文を作るなど、紙上応答訓練をしました。受講生の皆さんはあらかじめeラーニングで学習されていることもあり、先生からの問いかけに積極的に答えたり、熱心に質問されていたりする様子が印象に残りました。
二日目は「電話・オンライン・メールでのカウンセリング」について、岡田と安井が講義をしました。二人は先輩ピア・カウンセラーにあたりますが、普段からFineの通話相談やオンライン面接カウンセリング、自治体の通話相談等の業務に従事しているので、豊富な経験を交えながらの講義となりました。続いて行なわれた「ロールプレイ演習課題について」では、課題の内容の説明や実施方法について提案をしました。この課題は2名で行なうものなので、居住地等を考慮して事務局が決めた演習ペアを発表しました。
午後の講義は小倉智子先生が担当されました。「カウンセリングの始め方・終わり方」では、講義後に希望者を募って演習を行ないました。対面と違い画面越しのため、しぐさや表情などが相手に伝わりにくい中、学んだことをすぐに実践しようとする受講生の意識の高さを感じました。その後行なわれた「自己を見つめるワーク」では、自己を見つめる方法は人それぞれ違うこと、人と同じでなくてよいという説明がありました。どの講義でも受講生の皆さんから質問があり、小倉先生と活発なやり取りがありました。また小倉先生からの例題にも、皆さん積極的に発言され、活発な意見交換がありました。

スクーリング２は2021年3月13日（土）〜14日（日）を予定しています。演習が今よりも多く含まれる内容になっているので、受講生の皆さんには、ｅラーニングでしっかり学習し、スクーリングの準備をしていただきたいと思っています。
（担当：安井／ピア・カウンセラー養成講座運営事務局）

スクーリング１を受講した方の感想 （一部抜粋）
  • オンライン上でも不都合はなく、内容が濃かったです。
  • 初のスクーリングで緊張していましたが、和やかな雰囲気のもと無事に終わってホッとしました。
  • 実際のカウンセリングの例を多く交えて丁寧に説明してくださり、大変参考になりました。
  • ペアでのワークや自己理解の講義など、気づきが多くありました。
  • ピア・カウンセラーとは何かが少しずつわかってきました。
  • オンラインだと受講生同士で話すことや親睦を深めたりすることができないのでそれが残念です。次回のスクーリング２ではそのような時間が取れればと期待しております。

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