「集合型でないと学べない実践的な内容をギューっと詰め込んでくださったので、本当に勉強になりました」
(受講生感想)
第十六期不妊ピア・カウンセラー養成講座の『スクーリング2』を開催しました
開催日:2021年3月13日(土)〜14日(日)
URL:https://j-fine.jp/e-pia/
第十六期不妊ピア・カウンセラー養成講座の『スクーリング2』を、3月13日(土)〜14日(日)に開催しました。今期は新型コロナウイルス感染拡大の中での養成講座スタートとなり、スクーリング1はオンラインで開催したため、実際に顔を合わせるのは今回が初めてです。東京都では新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令されている状況下での集合研修ということもあり、準備する事務局としては、感染対策はもちろん、受講生にとって負担にならないように直前までオンラインでの参加にも変更できる体制で進めました。
当日は、朝から大雨警報が出る悪天候ではありましたが、全員が遅れることなく会場にお越しになりました。昨年12月のスクーリング1開催後にオンライン上で受講生同士やり取りをされていたようで、「やっと会えましたね」と最初から打ち解けた雰囲気で講座がスタートしました。
1日目は、平山史朗先生による「傾聴技法演習」です。座る位置や、視線の合わせ方、話を聞く態度などをいろいろ試しながら、クライエントがいかに話しやすい場を作るかについて学びました。対面による演習はオンラインの演習では感じることが難しかったクライエントの細かな雰囲気や表情を実際に感じ取ることもでき、オンラインとの違いもあらためて実感していただけたのではないかと思います。その後、夫婦を対象にしたカップルカウンセリングについて理解を深めるため、家族面接のDVDを視聴して、意見を交わしました。
最後に認定のための課題「ロールプレイ演習逐語録」について説明がありました。この課題は受講生同士で20分のロールプレイを行ない、それを録音して逐語録を作成するという内容のものです。受講生からは実施方法や注意点など熱心に質問が出て、時間を延長して終了しました。
スクーリング終了後に宿泊先のホテルや各自準備した会場で「ロールプレイ演習」を行なった受講生もいらっしゃったようです。
2日目のスタートはピア・カウンセラーの岡田と安井が「グループワーク」を行ないました。おしゃべり会とグループカウンセリングを岡田と安井がファシリテーター役で、受講生が交代で参加者役となり、実際に体験してもらいました。おしゃべり会とグループカウンセリングの違いについて、参加した人、見学した人からそれぞれフィードバックしてもらい、ファシリテーターはどのようなことに気を配って会を進めていくかを感じてもらいました。「こんな時はどうしたらいいですか?」と積極的に質問があり、しっかり学んで帰ろうという強い意欲を感じました。
次は小倉智子先生による「グループカウンセリング演習」を行ないました。今度は受講生がファシリテーター役になり、演習を行ないました。自分が参加者役の時には、おしゃべり会とグループカウンセリングの違いが何となくしかわからなかったが、ファシリテーターの演習を重ねていくうちに違いがわかってきたとおっしゃる方もいらっしゃいました。
午後からは「ピア・カウンセリング演習」を行ないました。次回のスクーリング3はオンライン開催が決定しており、集合でのスクーリングは今回限りです。そのため対面で行なえる演習を数多く体験してもらいたいという講師の想いから“演習の1,000本ノック”として演習を繰り返しました。カウンセラー役とクライエント役を隣り合った人同士が行ない、それをリレーで全員繰り返していきました。終了時間が30分ほど延長になりましたが、最後はかなり深い内容の演習が行なわれていました。
次回皆さんが集合するのは8月の認定試験の時ということで、終了後も会場の退室時間ギリギリまで受講生同士交流をされていたのが印象的でした。また、この2日間は来期以降スクーリング講師として参加されるピア・カウンセラーの先輩でもある公認心理師の堀田先生がオンラインで講座を見学されました。次回のスクーリング3ではロールプレイ演習の逐語録検討を行ないます。課題の逐語録の作成は大変だと思いますが、がんばってほしいと思います。
(担当:上田・安井 /ピア・カウンセラー養成講座事務局)