活動を知る

カウンセリング事業

不妊ピア・カウンセラー養成講座(eラーニング)『スクーリング3』2019年

「とても濃い2日間でした。1回しかないのが残念なくらいです」

(受講生の感想)

第十五期不妊ピア・カウンセラー養成講座の『スクーリング3』を開催しました

開催日:2019年11月30日(土)〜12月1日(日)
URL:https://j-fine.jp/e-pia/


担当者の感想

11月30日(土)〜12月1日(日)に、第十五期不妊ピア・カウンセラー養成講座の『スクーリング3』を開催しました。

1日目の最初は小倉智子先生による「ピア・カウンセラーになるための自己理解」です。ピア・カウンセラーとして活動するためには、自分と向き合い、自分の不妊体験を受け入れた自己理解が大切になります。「自分のアイデンティティとしてのピア・カウンセラーとはどのようなものですか?」という問いや、自己開示についてなどの質問に、受講生のみなさんは真剣に答えていました。

次に、平山史朗先生と小倉智子先生による「ロールプレイ逐語録検討」を2グループにわかれて行ないました。前回のスクーリング2の後、受講生同士でペアを組み、カウンセラー役とクライエント役になってロールプレイを行なった音声を録音し、それを文字に起こした逐語録を作成するまでが課題でした。スクーリング3では、その逐語録を発表し、講師と受講生みなさんで検討していきます。カウンセラー役となった発表者は自分が悩んだところや沈黙してしまったところなどを説明した後、講師と受講生のグループ全員で逐語録を見ながら録音を聞いていきます。まず初めに講師からの厳しいコメントや質問を受けて、発表者はあらためて自分のカウンセリングを振り返っていました。聞いている受講生のみなさんも自分のことのように熱心に聞き、その後、良かったことや見習いたいこと、こうしたらもっと良くなると思うことなどを積極的に発言していました。逐語録を聞いていると自分でも気づいていない話し方の癖などもあらためて気づかされます。発表者には身が縮まるほどの緊張の連続だったと思いますが、厳しい意見こそ自分に足りないものを補うための重要なことなので、真摯に受け止めている様子がうかがえました。

2日目も、前日に続き「ロールプレイ逐語録検討」を行ないました。どの受講生の逐語録もみなさんで熱心に検討を行ない、時間が足りないほどでした。
最後に全員が集合して、次の課題となる試行カウンセリングの説明とまとめを行ない、スクーリング3が終了となりました。
逐語録検討で他の人のカウンセリングを聞いていると、不妊の悩みにはさまざまなケースがあって、その奥深さをあらためて感じたと思います。一緒に聞き、一緒に考えることで、自分もカウンセリングをしたような疑似体験となり、認定後にカウンセラーとして活動する上でも、とても参考になる学びだったことでしょう。

今期のスクーリングはこれで終わりです。すべてのスクーリングを修了し、次にみなさんに会えるのは翌年の3月に行なわれる認定試験となります。課題の試行カウンセリングや試験勉強など、やらなければならないことはたくさんありますが、しっかりと準備をして、全員合格を目指してがんばってください。
(担当:佐藤・安井 /ピア・カウンセラー養成講座運営事務局)

スクーリングを受講した方の感想 (一部抜粋)
  • 自分を見つめる、自分を知る機会となりました。他の方の逐語録もとても勉強になり、自分だったらどう応答するか考え、自分の糧とできるよう落とし込みたいです。
  • すごくドキドキしましたが、とても勉強になります。次にぜったいつなげようと思います!
  • 逐語録検討で演者を参加者全員がカウンセラー役を体験したやり方はとても勉強になり、また楽しかったです。
  • カウンセリングの怖さ(人を傷つけるかもしれない)を感じました。今日学んだことを、次にいかすことができたらよいが・・・。いや、いかさねばと思いました。
  • いろいろな逐語録を聞いて(見て)、自分にない視点にたくさん気づきました。とても濃い2日間でした。1回しかないのが残念なくらいです。

ページの先頭へ