「数年前は夢のような話だと思っていましたが、ほんとうに実を結びました」
(担当者の感想)
「Fine祭り2012 with iCSi国際会議(※1)」とは別の演者が欧米の代理母事情やカウンセリングの現状等について講演
iCSi(※1)のChief Executive サンドラ・ディルさんとIVFなんばクリニック理事長の森本義晴先生が大阪でASPIRE(※2)の打ち合わせをされる時、Fine理事長の松本と私も同席させていただきました。
その時は、夢のような話だと思っていましたが、2012年9月2日、第4回アジア太平洋生殖医学会のプログラムの一つとして開かれる、患者セッション(iCSiセッション)で実現しました。
通常、学会に参加するには高額な参加費が必要ですが、この患者セッションだけは、不妊当事者と医療者をはじめとするサポーターとの国際交流を図るために、オープンレクチャー(無料参加)として開催したのです。
会場には、関西地区だけでなく、日本全国、そして、世界から、患者、医療関係者をはじめ多くのサポーターが足を運んでくださいました。日本ではなかなか聞くことできない講演だからなのか、会場は開始前から熱気に満ちているように感じました。
講演は、欧米の代理母事情やカウンセリングの現状など、各国の不妊を取り巻く環境についてのお話で、オーストラリアでは代理出産に関する法整備が進行中であること、ドイツでは不妊治療患者のカウンセリングのための組織を設立し精神面で支える制度が確立しつつあることなど、日本にいながらにして世界の動きを知ることができました。
すべて英語でのスピーチでしたが、通訳機器を使っての同時通訳だったので、英語がわからなくても言葉の壁を感じることなく、質疑応答のやり取りがされました。
私は今日一日終えて「自分の治療に関することだけでなく、不妊治療全般についてもっと知り、総合的に患者目線の意見を集約し、行政や医療関係者などと意見交換をすることが、本当の改善につながる」と実感しました。そして、難しいけれど自分が経験したことを、どこかで客観視することが大切だと思いました。
あらためて、ご協力くださったみなさん、ご参加くださったみなさん、演者のみなさんに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
(※1) iCSi(InternationalConsumerSupportforInfertility=国際不妊患者団体連合)
(※2)ASPIRE(Asia Pacific Initiative on Reproduction=アジア太平洋生殖医学会)
(担当:あんあん/Fineスタッフ)
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