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Fine祭り2019 聴きたい！みんなの妊活

「心の負担や夫婦のコミュニケーションなど、内容が多岐にわたり大変参考になった」

(参加者の感想)

今年のプログラムは「妊活・不妊体験談発表」、「おしゃべり会」、「不妊スペシャリスト相談（無料）」と３つの部屋に分かれて同時に実施し、出入り自由な場を提供しました。
「妊活・不妊体験談発表」では、ゲストスピーカーとして、人気ブロガーのぽころぐさん夫妻、めありずむのmaryさん含め男女６組7名が、当事者の悩みや不安、夫婦間のコミュニケーションの取り方など、生の声を当事者だけでなく関心のある全ての方に向けてお届けしました。またスペシャルゲストとしてスプツニ子！さんをお迎えしました。当日の様子は今年も、遠方の方、当日会場に来られない方のために、「体験談発表のライブ配信（会員限定）」を行ないました。
「おしゃべり会」では、同じ悩みを持つ当事者同士の「仲間づくり」「交流」「情報交換」を目的とし、気がねなく語り合える機会を提供しました。
「不妊スペシャリスト相談」では、不妊症看護認定看護師さんと認定臨床エンブリオロジスト（胚培養士）さんに、不妊治療などに関する悩みや日ごろ抱えている疑問が質問できる個別相談を無料で行ないました。

担当者の感想

本年度の「Fine祭り2019」は、東京都神田の会場で開催しました。
お天気はあいにくの曇り空で開場時には雨が降っていましたが、それにも関わらず大勢の参加者がいらっしゃり、ありがたいと思いました。開会前、不妊スペシャリスト相談の受付は、当日先着順のため希望する方の長い行列ができるほどの人気で、Fineスタッフの妊活ヨガセラピストによる「ミニ妊活ヨガ」（座ったまま行なうヨガ）も多くの参加がありました。ヨガ担当者は、『呼吸がひとつになって、皆さんのエネルギーを感じることができました』と話していました。また、この1年間にFineが新聞や雑誌などのメディアで取りあげられた記事をパネル展示し、皆さんにご覧いただきました。

13時に開会し、Fineの紹介をした後、Fine男性メンバーの不妊体験談発表を行ないました。男性不妊の当事者が自ら語る話には説得力があり、会場の皆さんは聞き入っていたようです。参加者アンケートでも『男性当事者の話を聞けたことが、新鮮で興味深かった』という感想がありました。この後は「妊活・不妊体験談発表」、不妊当事者限定の「おしゃべり会」、「不妊スペシャリスト相談」をそれぞれの部屋に分かれて実施しました。
　
「妊活・不妊体験談発表」の部屋では全部で6組の発表があり、ライブ配信も行ないました。ぽころぐさんは、Fine初の夫婦による体験談発表で、夫婦の治療に対する気持ちの温度差がわかり、お互いの気持ちを理解するときの参考になりました。皆さんも『こういうのあるある！』とうなずく様子がみられました。maryさんは、データを駆使した妊活の「情報戦」についての発表で、データ分析が詳細で説得力がありました。医師に言われるままに治療するのではなく、正しい情報を取得して、自分達が納得して選択して治療をしていく「納得感」が大切とのことでした。Fineメンバーの体験談発表もそれぞれ貴重な内容で、妊活のストーリーはその人の数だけあると感じました。メモを取っている方も多く、時には涙ぐみながら聞いている方も見られました。最後にスペシャルゲストのスプツニ子！さんは社会課題をアートで表現して社会に訴えるようなことをしたいとお話しされました。

「おしゃべり会」の部屋では、「治療前＆一般治療中」「40歳以上」「体外受精・顕微授精」「男性のみ」「二人目不妊」「二人の生活＆悩み中」のテーマに分かれておしゃべりをしました。どのテーマにするか悩む方も多く、移動は自由だったので複数のテーブルに参加した方もいました。大勢でワイワイ話しているテーブルもあれば、進行役のFineスタッフとじっくり話しているテーブルもありました。男性のみのテーブルに参加した方からは『男性同士で話す機会がこれまでなかったので、大変参考になることも多く、有意義だった』と、二人目不妊のテーブルの方からは『不妊SNSでも相談できずモヤモヤしていたので、同じ仲間と話ができてよかった』という感想をいただきました。以前に比べると「妊活」「不妊治療」という言葉は社会に広まってきましたが、『周囲に話せる人がいないので、悩みを共有できて本当に貴重な時間でした』という感想も聞かれ、このような会の必要性をあらためて感じました。

「不妊スペシャリスト相談」の部屋では、不妊症看護認定看護師さんと認定臨床エンブリオロジスト（胚培養士）さんへの個別相談を実施しました。相談された方からは『気持ちに寄り添っていただけた』『クリニックの診察とは違った切り口で客観的にアドバイスいただけた』などの感想をいただきました。

「体験談を聴く」「おしゃべりをする」「不妊スペシャリストさんに相談をする」の3本立てで行なわれた「Fine祭り2019」。ひとりで妊活や不妊に悩んでいた方が、みんなで悩みを共有したり共感したりすることで少しでも気持ちが軽くなり元気になれたなら私たちもうれしく思います。

最後になりましたが、今回参加してくださいました皆さん、ゲストの皆さん、不妊症看護認定看護師さん、認定臨床エンブリオロジスト（胚培養士）さん、そして協賛してくださいました企業の皆さん他、たくさんの方々にご協力いただき無事に開催することができました。心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
（担当：みゆぺん／Fineスタッフ）

体験談発表者からのメッセージ

昨年に引き続き、男性不妊当事者として体験談をお話しさせていただきました。 体験談を話しながら周囲を見回すと昨年より男性の参加者がとても多くなってお り心強く感じながらお話をさせていただきました。
私が自分の体験談を話すのは、不妊治療における男性の関わりについて社会的な関心がもっと高まっていく必要があると思っているからです。その一助になればと、これからも自分の体験を一人でも多くの人に伝えていきたいと思います。
（河合克俊／Fineスタッフ）

体験談では不妊治療の開始から終結に向けた迷いや葛藤、家族や職場との関係性、仕事との両立についてお話ししました。皆さんの眼差しが真剣そのもので、涙ぐまれている方もいて、私もその熱を感じながら、率直に想いをお話しすることができました。不妊治療といってもさまざまで、一人一人違ったストーリーがありますが、私の話をお聞きになった方が、悩んでいるのは自分だけじゃないと心強く感じていただけたなら嬉しいです。
（永池明日香／Fineスタッフ）

現在過去未来の当事者や医療関係者、カウンセラーの方が一同に会して、情報の交換や気持ちの共有ができるこういった場は本当に貴重だと感じました。そしてそれが実現できるのも長きにわたって地道に活動を続けられてきたFineさんだからこそ。あらためてFineさんの存在の大きさを認識しました。体験談発表は大変緊張しましたが、あらためて自分たちに向き合う良い機会をいただけたことに感謝しております。ありがとうございました。
（ぽころぐ(夫妻）さん／ゲストスピーカー）

自分の体験を語ることであらためて自分と向き合うことができ、また、それを聴いてもらうことの大切さを痛感しました。
6組7名の体験は違いますが、それぞれが自分らしくありたいという気持ちが伝わり、会場の熱気との相乗効果で有意義なFine祭りとなったと思います。
（のび太／Fineスタッフ）

今回はたくさんの当事者の方が集まるFine祭りに参加させていただき、 お話をする機会に恵まれたことをあらためて感謝申し上げます。
不妊治療を取り巻く環境は日進月歩で、現在も良い方向への変化の 兆しを見せつつありますが、当事者が抱える悩みやストレスはいつの時代も 共通しているように思います。
Fineさんのさまざまな活動やこのような「場」の提供は多くの方にとって必要な サポートであるとあらためて勉強させていただきました。ありがとうございました。
（maryさん／ゲストスピーカー）

不妊という経験はつらいことが多いけれど、その経験をしたから出逢えた人やできごともあって、いつか自分の人生にとって大事な時間だったと感じられる日が来ると私は思っています。そんな気持ちを込めてお話しさせていただきました。授かっても授からなくても、その先の人生がそれぞれ自分らしくいられるよう願っています。
（今井万里子／Fineスタッフ）

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＊配布物「Fine年報2019年版」やサンプルなど

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