「同じような気持ちを感じていることがわかり、少し気持ちが楽になりました」
(参加者の感想)
ランチ懇親会
開催日:2017年1月28日(土)
参加人数:7人
開催場所:広島駅近くの飲食店
広島で初めての「Fine Spica(スピカ)」を開催しました。
「Fine Spica」は、不妊を体験した後、子どものいない人生(生活)を歩んでいる方のグループです。
現在、日本で不妊症に悩むカップルは5.5組に1組といわれています。治療の結果、全ての方が子どもを授かるわけではなく、残念ながら授かることができなかった方も多くいらっしゃいます。一方、不妊治療中の方向けの交流会を開催しているところは多く見受けられますが、子どものいない人生(生活)を歩んでいる方向けの交流会の情報についてはほとんど聞くことがありませんでした。そこでFineでは、当事者の要望の後押しもあり、「Fine Spica」を企画しました。東京では定期的に開催しています。
最近、東京以外の地域でも開催してほしいという要望を聞くことが増え、今回、広島で初めて「Fine Spica」を開催することになりました。
東京のような大都会とは環境や県民性なども違うことから、どのような形での開催がよいかをスタッフで話し合い、広島市内だけでなく広島県内全体および県外からの参加者がいるかもしれないと考えて、交通の便のよい広島駅近くのお店でのランチにしました。
準備途中に年末年始が入ったこともあって、参加申し込みしてくださる方がいるのか不安な毎日でしたが、少しずつ応募が増え、当日は一般の方とスタッフあわせて7名が集まりました。
開催場所に選んだお店は、アンティーク家具やシャンデリアなどがあり、ちょっとオシャレな大人カフェの雰囲気で、店内は適度なざわざわ感で隣の席との間隔もあり、周りの目を気にすることなく話ができました。
子どものいない人生(生活)を歩むことになった理由は違っていても、現在子どものいないことで感じる悩みや辛い体験、将来の不安など、お互い共感できるところも多かったようです。おしゃべりは尽きることなく、あっという間の時間でした。
なかなかすぐには答えが見つからない問いかけなどもありましたが、“同じように悩んでいる参加者の言葉を聞くことで、自分だけではない、ひとりではないと感じ、少し気持ちが楽になった”という感想をいただき、広島で「Fine Spica」を開催して本当によかったと思いました。
参加されたみなさんは、会話の中からわかったのですが、このような会をずっと探しておられたようです。今回は都合により参加できないけど次回は参加したいという問い合わせもあり、「Fine Spica」を開催する意味をあらためて感じ、今後も、定期的に開催していきたいと思いました。ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。
※「spica(スピカ)」は、春の夜に輝くおとめ座の一等星、和名で「真珠星」、ラテン語で「麦の穂」という意味があります。子どもを授かりたいという願いは叶わなかったけれど、一人ひとりが真珠のように輝き、麦の穂のように強くまっすぐ上を向いて歩いていきたい。そんな思いから名づけました。今後も気軽に参加くださることを願っています。
(担当:藤川 和音/Fineスタッフ)