「演習がたくさんあって、実際のカウンセリングへの不安が少し減らせました」
(参加者の感想)
eラーニングになって5回目の『スクーリング1』を開催しました
開催日:2016年7月23日(土)〜24日(日)
URL:https://j-fine.jp/e-pia/
不妊ピア・カウンセリング養成講座(十二期目)が学校形式からeラーニングとなって5回目の『スクーリング1』を、7月23日(土)〜24日(日)に開催しました。
受講申込後、一人でコツコツとeラーニングの受講を続けてこられた受講生の皆さんが、この日、初めて集まりました。今期は遠方からの受講生も多く、会場で皆さんをお迎えするスタッフもドキドキしながら、お越しになるのをお待ちしていました。中には集合時間よりかなり早い時間に会場に到着された方もいらっしゃいました。皆さん少し緊張した様子で、これから始まるスクーリングに対して期待と少しの不安を感じていらっしゃるように見受けられました。
初日は、「オリエンテーション」、「先輩ピア・カウンセラーによる体験談発表」、そして「傾聴の基本」を行ないました。
「先輩ピア・カウンセラーによる体験談発表」では、一昨年度受講生の、HN(ハンドルネーム)ひーちゃんが発表しました。2015年3月にピア・カウンセラーに認定された第十期生です。ひーちゃんもeラーニングで学んだ一人。治療のこと、当時の思い、ご夫婦のこと、養成講座を受講中に感じたことなどについて話していただきました。人前で初めてご自分の体験を話されたということでしたが、言葉の一つ一つに思いがこもっていて、聞いている私たちにもその思いが伝わってきました。体験談を聞くのは初めてという受講生も多く、真摯に、時にうなづきながら聞いていらっしゃいました。
その後、受講生同士の自己紹介をし、それぞれの経験や志望の動機を話した頃にはお互いの距離が少し近づいたように感じました。
続いての「傾聴の基本」での演習では、ロールプレイをしながら笑顔も見られました。
2日目の午前中は、「傾聴の基本〜共感」について学びました。
共感と同感、同情の違いを理解するところから始まり、不妊を経験している人なら不妊のつらさがわかるのか、逆に不妊ではない人はこの苦しみを理解することはできないのかということを、グループに分かれて考えました。ピアにとって大事な共感について受講生からは活発な意見が交わされました。
続いて二人一組で共感を実際に体験する実習が行なわれました。
相手が話したことに対して「あなたは○○○という気持ちですか」とできるだけ相手に短く伝え返しをする、というやりとりを、気持ちをぴったりと汲み取ってくれていると感じるまで何度か繰り返します。不妊を経験しているピアだからこそ共感の思い込みが生じやすいため、丁寧に少しのズレに気付き、すり合わせる練習をしました。
午後は、カウンセラー、クライエント、観察役に分かれロールプレイを行ないました。実際にやってみると共感的傾聴は難しいものです。受講生たちからは、「ついアドバイスをしてしまいそうになる」「何か答えを出さなければいけない気がする」という声が上がりました。
二日間に渡る長時間のスクーリングでしたが、とても熱心に学ばれている姿を見て、私も受講当時を思い出しました。スクーリング2ではもっともっと成長している受講生の皆さんに会えることを楽しみにしています。
(担当:大塚・池田/ピア・カウンセラー養成講座運営事務局)