「マイクロカウンセリングは分別が難しいと感じましたが、先生の教え方がわかりやすく、がんばって習得しようと思いました」
(参加者の感想)
eラーニングになって5回目の『スクーリング2』を開催しました
開催日:2016年9月24日(土)〜25日(日)
URL:https://j-fine.jp/e-pia/
9月24日(土)〜25日(日)、eラーニングになって5回目の『スクーリング2』を開催しました。
受講生にとっては今期2度目のスクーリングです。前回よりも和気あいあいとした雰囲気の中、講義が始まりました。普段、不妊というマイノリティの中で生活しているものにとって同期の仲間は心強い存在です。きっとこの先、受講生同士が支え合うようになるだろうと自分が受講した頃を思い出して見ていました。
1日目のスタートは辻英美講師による特別講義「カウンセラーとしての基本的な心構え」について、自己分析の方法の一つであるTA・交流分析を使って学びました。
演習では受講生一人ひとりに対して、他の受講生全員から「ストローク」を送る演習を行ないました。「ストローク」とは、ある人の存在や価値を認識する言動や動きを指したものです。演習では、相手の印象や長所など、感じたことを伝え、受け取った側は、それを聞いてどう感じたかフィードバックしました。
次にeラーニングの復習として「マイクロカウンセリングトレーニング」を行ないました。誰かのために何かをしたい、支えになりたいという気持ちだけではカウンセラーにはなれません。基本的な技術が必要です。このトレーニングは傾聴の技術で、頷きや、質問、相手の言葉を言い変えるなどの方法です。実際にロールプレイを二人組で行ない練習しました。
質問はカウンセリングでとても大事です。ピア・カウンセラーが気をつける注意点として、不妊を経験しているため「子どもが欲しい気持ち」をつい自分の価値観の中でわかったつもりになってしまうことがあります。クライエントの苦悩はそれぞれであることを理解し、どんな困難や苦しみを抱えているか、まずは話を傾聴することから始まります。質問をしないこと、質問をすることの難しさを学びました。
2日目午前は、平山史朗先生が講師を務めた「ピア・カウンセリングの始め方、終わり方」でした。カウンセリングの流れについて学ぶ実践的で具体的な内容で、皆さん真剣そのもので聞き入っていました。
午後は、受講生がカウンセラー役とクライエント役に分かれて面接カウンセリングのロールプレイングを行ないました。前日までに学習したことを踏まえて、少し緊張しながらも意欲的に取り組んでいました。
この時、机を使用しなかったのですが、受講生同士の気持ちの距離もだんだん近づいて、一緒に学ぶ同期という感じになってきたように思いました。 休憩時間にも講師を囲んで次の講義開始時間ギリギリまで質問されていて、受講生の熱心さをとても頼もしく感じました。
(担当:池田・大塚/ピア・カウンセラー養成講座運営事務局)