「演習はとてもためになりました。聞き手、話し手、両者の気づきがありました。何より参加者の方々といろいろな話や情報交換ができて良かったです」
(参加者の感想)
第十三期不妊ピア・カウンセラー養成講座の『スクーリング1』を開催しました
開催日:2017年7月15日(土)〜16日(日)
URL:https://j-fine.jp/e-pia/
第十三期不妊ピア・カウンセラー養成講座の『スクーリング1』を、7月15日(土)〜16日(日)に開催しました。
講座開始後、一人でコツコツとeラーニングで学習を進めてこられた受講生の皆さんが、この日、初めて集まりました。遠方からの受講生が年々増えていますが、今期は、北は北海道、南は沖縄と文字通り全国から集まっています。会場で皆さんをお迎えするスタッフもドキドキしていましたが、受講生の皆さんも緊張気味で、これから始まるスクーリングに対して、期待と不安を感じていらっしゃるように見受けられました。
初日は「オリエンテーション」、「先輩ピア・カウンセラーによる体験談発表」、「傾聴の基本」を行ないました。
「先輩ピア・カウンセラーによる体験談発表」では、第十期生のHN(ハンドルネーム)ひーちゃんが発表しました。治療のこと、当時の思い、ご夫婦のこと、養成講座受講中に感じたことなどについて話していただきました。その後、受講生の自己紹介はグループワーク形式で行なったこともあり、グループカウンセリングに近い雰囲気になって、体験談発表の感想や共感したことなどについても活発に意見交換しました。
続いての「傾聴の基本」では、ペアになり、「相づちを打ちながら」「まったく無表情で」などさまざまな方法で「聴く」ことの実践演習を行ないました。初めのうちは戸惑う様子も見受けられましたが、講師が説く演習の意味などに熱心に耳を傾けているうちに積極的になり、皆さんの距離がどんどん縮まっていくのがわかりました。
2日目の午前は、前日に学んだ「傾聴の基本」をベースにして、「感情をつかみ、伝え返す」というより深い傾聴に1グループ4人で臨んでもらいました。これは1人のクライエント役の発言を聴いた他の3人がそれぞれ「○○という気持ちなんですね」と伝え返しをし、どれが一番しっくり来たかをクライエント役から3人にフィードバックすることで感情を捉えられているかを確認する練習です。演習中に、他の受講生の応答を聞いて参考にできるのがスクーリングの醍醐味です。「昨日より落ち着いてカウンセリングの聴き方ができてきたようだ」との講師の言葉に、受講生の皆さんはホッとされていたようでした。
受講生全員でにぎやかにランチを取った後は、eラーニングについての質疑応答がありました。eラーニングは動画を利用した個人学習なので、皆さんのこれまでの学習での疑問を講師に直接質問し答えていただくことでモヤモヤが解消され、少し安心されたのではないかと感じました
午後は、ロールプレイ演習を行ないました。3人一組で、クライエント役・カウンセラー役・観察者役と役割をローテーションしながら、それぞれの立場を体験しました。「クライエントの役作りをしっかりするのがポイント」との講師のアドバイスに従い、受講生の皆さんは年齢や妊活歴、不妊治療に至った経緯といった状況設定を工夫して演習を行なっていました。
最後は「自己を見つめるワーク」です。カウンセリングは相手の鏡になること。ゆがまない鏡であるために、自己理解も大切な準備の一つです。自分の中の「不妊」の占める位置や大きさなどを各自で振り返り、今の自分の状況を客観的に見つめ直すことに役立ったのではないかと思います。
大変中身の濃い2日間を、受講生の皆さんは集中して取り組まれていました。
今後は、共に学んだ同期生の顔を思い浮かべ、時には励みにしながらスクーリング2までのeラーニングの学習をがんばって続けていただきたいと思います。
(担当:岡田・徳木/ピア・カウンセラー養成講座運営事務局)