「カウンセリングの難しさをあらためて感じています」
(参加者の感想)
第十三期不妊ピア・カウンセラー養成講座の『スクーリング2』を開催しました
開催日:2017年9月23日(土・祝)〜24日(日)
URL:https://j-fine.jp/e-pia/
9月23日(土・祝)〜24日(日)に『スクーリング2』を開催しました。
受講生17名が参加し、皆さんのやる気に満ちた空気の中、始まりました。
1日目のスタートは、辻英美講師による特別講義「カウンセラーとしての基本的な心構え」でした。自己分析法の一つであるTA(交流分析)を用いて、受講生一人ひとりに対して、他の受講生全員から「ストローク」を送るという演習を行ないました。「ストローク」とは、ある人の存在や価値を認める言動のことです。演習では、相手の印象や長所など感じたことを伝え、受け取った側はそれを聞いてどう感じたかをフィードバックしました。
次に平山史朗先生による「マイクロカウンセリングトレーニング」をeラーニングの復習として行ないました。研修用の事例検討ビデオを視聴し、実際のカウンセリングの空気感を感じながら、ロールプレイ演習を行ないました。気持ちを声に出してみること、その声をどのように聴き取り受け取るかが大切であること、また、相手の気持ちを正確に理解するためには、自分がどのような物事のとらえ方や感じ方をするのかを知ること、すなわち「自己認知」がとても大切であることを学びました。
2日目のスタートは、平山史朗先生による「カウンセリングの始め方・終わり方」の講義でした。2人1組になり、カウンセリングの始まりと終わりの場面を想定したセリフの実践練習をし、お互いに感じたことをフィードバックする演習を行ないました。話すセリフは同じでも、受講生の皆さんは話すスピードや表現を工夫して取り組まれていました。その後の質疑応答では具体的な質問も多く出て、受講生の皆さんは認定後の活動を念頭に考えていらっしゃる様子で、真剣に取り組まれている熱意が伝わってきました。
午後も引き続き平山史朗先生による「ピア・カウンセリング演習」を行ないました。平山史朗先生が設定したクライエントの背景や相談内容を元に、受講生の数名がカウンセラー役とクライエント役になってロールプレイ演習を行ない、その後、演習についての感想や意見を活発に交わしました。
続いて、辻英美講師による「グループ・シェアリング演習」を行ないました。グループに分かれてファシリテーター役を決め、実際にグループカウンセリングを行なうもので、辻英美講師の説明を聞きながら感想や意見を交わしました。
スクーリング2は、講義時間も長く、演習も多いハードなスケジュールでしたが、最後に辻英美講師から「皆さん、本当によくがんばりました」というストロークを受け取ると、受講生の皆さんは、今までの緊張感から解き放たれたようで、ホッとしつつも柔らかく充実感にあふれた表情に変わったのが印象的でした。
(担当:加納・岡田/ピア・カウンセラー養成講座運営事務局)