「仲間のロールプレイを見ながら、自分ならどう表現するかを考え、フィードバックを聞くことは、非常に勉強になりました」
(参加者の感想)
第十四期不妊ピア・カウンセラー養成講座の『スクーリング1』を開催しました
開催日:2018年7月7日(土)〜8日(日)
URL:https://j-fine.jp/e-pia/
第十四期不妊ピア・カウンセラー養成講座の『スクーリング1』を、7月8日(土)〜8日(日)に開催しました。
前日から全国で記録的な大雨が降り、当日の交通機関への影響がないか、研修会場で皆さんをお迎えするスタッフも集合時間ぎりぎりまで心配していました。幸い一人も集合時間に遅れることなく、無事、予定通りに開講することができました。今期は、北は北海道、南は鹿児島から受講生が参加されています。受付を終えた受講生の皆さんにまだ笑顔は少なく緊張気味で、これから始まるスクーリングに対して、期待と不安が入り混じっているように感じました。
初日は「オリエンテーション」、「先輩ピア・カウンセラーによる体験談発表」、「傾聴の基本」を行ないました。
先輩ピア・カウンセラーによる体験談発表」では、第十三期生のHN(ハンドルネーム)masayoさんが発表しました。受講中の思い、ご自身の活動などについてお話ししてくださいました。
その後、受講生の自己紹介では、自分を動物に例えると何になるのか考えて発表しました。猫、うさぎ、熊などさまざまな動物が出てきて、少し緊張がほぐれてきた様子でした。また「安心してお話ししてもらえる」「安らぎ、癒しになれたら」など、なりたいカウンセラー像の話もあり、皆さんの意欲を感じました。
続いての「傾聴の基本」では、ペアになり、「相づちを打ちながら」「まったく無表情で」など、さまざまな方法で「聴く」ことの実践演習を行ないました。普段の会話では意識しない部分に目を向けて、相手の話を「聴く」演習を行なうと、普段の会話では相手の話を聴いているつもりでも、いかに聴くことができていなかったかがわかります。最初は「聴く」ことの難しさを感じ、戸惑う様子も見受けられましたが、講師が説く演習の意味などに熱心に耳を傾け、ペアを変え、何度も演習を繰り返しました。そうしていくうちにだんだん積極的になり、受講生同士の距離もどんどん縮まって、笑顔でお互いに気がついた点を伝え返ししている姿が印象に残りました。
2日目の午前は、前日に学んだ「傾聴の基本」をベースにして、「感情をつかみ、伝え返す」というより深い傾聴に臨みました。これはクライエント役の発言を聴いたカウンセラー役が「○○という気持ちなんですね」と伝え返し、しっくりきたか、ずれていたかをクライエント役からカウンセラー役へフィードバックすることで感情を捉えられているかを確認する練習です。eラーニングですでに学んでいる内容も実際に演習を行なうと、他の受講生の応答を聞いて参考にできたり、講師からのフィードバックで今まで自分では気がつかなかった視点から「聴く」ことを学べたりします。これがスクーリングの醍醐味ですね。顔を合わせて2日目とは思えないほど、皆さん積極的に意見を交わし、講師の解説にも熱心に耳を傾けていました。
続けて、eラーニングについての質疑応答を行ないました。eラーニングで学びながら聞きたかったことや疑問点を直接講師に確認することで解決できたのか、多くの方が頷きながらメモを取ったりしていました。認定試験に向けての勉強についても質問があり、資格取得に向けての想いの強さを感じました。
午前の研修が終わって受講生全員で楽しくランチを取った後、午後はロールプレイ演習をみっちり行ないました。2グループに分かれて、クライエント役・カウンセラー役・観察者役と役割をローテーションしながら、それぞれの立場を体験しました。クライエント役は、役どころを詳細に作りこんで臨みました。1回終わるごとに感想を話し合い、講師からアドバイスをもらいます。活発な意見や感想、質問が飛び交って時間が足りないほどでした。
最後は「自己を見つめるワーク」です。カウンセリングは相手の鏡になること。ゆがまない鏡であるために、自己理解も大切な準備の一つです。自分の中の「不妊」の占める位置や大きさなどを各自で振り返ることは、今の自分の状況を客観的に見つめ直すことに役立ったのではないかと思います。
2カ月後にはスクーリング2が行なわれます。再びeラーニングで学び、スクーリングの準備をして、くじけそうな時は同期の顔を思い浮かべながら勉強に励んでいただければと思います。
(担当:大塚・岡田/ピア・カウンセラー養成講座運営事務局)