

一言では言えないのですが、とても考えさせられるイベントでした。終わった後も主人といろいろ話し合っています。
(参加者の感想)
里子・養子当事者のお二人をゲストに招き、事前に参加者より募集した質問に答えつつ、体験談をお話しいただきました。

開催日:2026年2月7日(土)10時00分-11時30分
開催場所:Zoomによるオンライン開催
参加費:無料
2024年、Fineの内部に立ち上がった「多様な絆のかたちプロジェクト」では、里親や養子縁組について、不妊当事者が理解を深めるための企画を実施してきました。前回の第三弾では里親と養親の方の体験談をお聞きし、今回は第四弾として、里子・養子として育った子どもの立場からの体験談をお聞きしました。里子当事者の小春さんと、特別養子縁組の養子当事者であるみそぎさんのお二人をゲストにお招きし、体験談をお話しいただき、最後に質疑応答という形で会を進行しました。
はじめに、小春さんにお話をしていただきました。小春さんは、3歳の時に乳児院から里親家庭に移り、大学生になった現在まで里親家族とご一緒に暮らしてこられたそうです。落ち着いたトーンで、一生懸命お話しいただく姿には、胸を打たれました。成長してご自身の出自について悩んだときには、里親家族が「そう思ってもいいんだよ」と寄り添ってくれたといいます。また、里親の愛情を試すような行動をする中で、家出した小春さんを、里母さんが泣いて探していたと聞き、「自分は里親から愛されているのか?」という不安から脱却できるきっかけとなったそうです。里親・養親になることを考えたときに、どうやっても不安は尽きないのかもしれません。それでも、子どもの感情を否定せず、そのままを受け止めようとし続けることが、長い時間をかけて信頼を育てていくのだということを、小春さんのお話から教えていただきました。簡単には語れないご自身の経験を、参加者の問いに応じて、誠実にお話ししてくださったことに、敬意を表します。ありがとうございました。
次に、みそぎさんにお話しいただきました。特別養子縁組の養子として育ち、特別養子縁組家庭支援団体「Origin」も設立されているみそぎさんのお話からは、実に多くの視点をいただきました。一つ挙げるとすれば、「養親としての役割」というテーマです。不妊治療を経て養親になるという選択には、治療を続けて子どもを授かった場合と比べ、「真実告知」やその後の関係の築き方など、養親ならではの役割が伴います。みそぎさんからは、ご自身の経験を基に、そうした点について具体的なお話がありました。お話の後の質疑応答では、「里子・養子であることをどこまでオープンにするか」や「里親・養親に向いている人はどのような人か」など、参加者から質問が寄せられました。不妊体験を経て里親・養親になるという選択に至るまでの過程について、参加者それぞれが自身の立場から向き合う時間となったことと思います。みそぎさんには、多岐にわたるお話をいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
今回は、事前に参加者より募集した質問内容を、あらかじめゲストのお二人にお伝えして、体験談の準備をしていただくことで、参加者が知りたいことを含んだ内容となるよう努めました。また、内容に関心がある方なら不妊治療経験の有無に関わらず、どなたでも参加可能とし、パートナーとの参加も推奨した結果、お二人でご参加の8組を含む、約50名の方にご参加いただきました。企画メンバーの一人としてはうれしく思うと同時に、内容への関心の高さを感じました。中にはご自身が養親である方のご参加もあり、さまざまな立場の方からアンケートにご意見をいただいたので、今後の企画運営にいかせたらと思います。
(担当/Fine多様な絆のかたちプロジェクトメンバー 山口友香里)