Fineは2005年より、JISART(日本生殖補助医療標準化機関)の認定審査の患者支援団体代表審査員として参加しています。また、審査の前に実施される患者へのアンケートの設計を行なっています。このアンケートで通院患者の生の声を集め、それを審査に反映させるなど、審査では、患者代表としての重要な役割を担っています。
JISARTとは不妊治療を専門とするクリニックによって結成された団体です。子どもが欲しいと願うご夫婦に安心して、満足できる医療を受けていただくことを目的として活動しています。(JISART公式ページより抜粋)
JISARTでは、生殖補助医療を行なうクリニックのためのガイドライン(実施規定)を作成しており、認定審査では、そのガイドラインが遵守されているかを確認します。審査は、医師、看護師、胚培養士、カウンセラー、医療事務、そして患者支援団体代表(Fine)の6名で行ないます。
医師、看護師、胚培養士、カウンセラー、医療事務の審査員は、それぞれの部門で、生殖医療における治療の質的充実や安全性の確保、高い有効性が実現できていることをガイドラインに基づいてチェックします。認定されれば、そのクリニックの医療の質がJISARTが定める医療標準に達していることになります。
患者支援団体代表審査員は、安心と安全と満足を実感できる生殖医療を患者に提供できていることをJISARTのガイドラインに基づいてチェックします。審査では、クリニックから患者が受け取る書類(同意書や説明書等)に必要な項目が書かれているか等を確認します。また、施設の設備の審査として、クリニックの待合室や処置室等がリラックスできる雰囲気か、患者ひとりひとりのプライバシーが守られているか等を患者目線で確認し、審査に反映させます。認定審査は、患者の声をクリニックに届けるとても貴重な機会でもあります。
不妊治療をどこで受けたらいいかわからない。どういった基準で病院を選んでいいかわからない…など病院選びに迷ったら、まずはJISART認定医療機関が参考になるかもしれません。
JISART認定医療機関では、厳しい審査基準に基づいた安心安全な生殖医療を提供しています。
No | 質問内容 | JISARTのウェブサイトを参考に回答 |
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1 | 認定審査は、JISARTの中でどのような位置付けになっていますか? | JISARTでは3年ごとに認定審査を受け更新することで、医療の品質向上につとめられています。新しく加入できたクリニックでも、最初の認定審査に合格できなければメンバー継続が難しいこともあるようです。 |
2 | 認定審査はどのようにして実施されますか?また審査基準の見直しなどはあるのですか? | 認定審査は、審査基準としてJISARTガイドラインが遵守されているかの確認によって行なわれます。JISARTガイドラインは、JISARTに設置されている生殖技術認定委員会(RTAC)により年1回、見直しされています。 |
3 | JISARTのガイドラインには、治療成績公開の必要性について書かれていますか? | 「治療別妊娠成績」「患者の年齢別妊娠成績」を患者に提供できるようにすることが必要と書かれています。 |
4 | JISART認定施設が近隣にありません。どうしたらよいですか? | 厚生労働省の「不妊に悩む方への特定治療支援事業 指定医療機関一覧」を参考に、まずは近隣の医療機関を受診されることをお勧めします。 (JISARTウェブサイトには、生殖医療の必要なご夫婦にとって安心と安全と満足を得て頂ける高品質の生殖医療を提供できる施設を構築するという崇高な理念を掲げており、この理念に賛同し施設を随時募集しています、と書かれています) |