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PAS活動レポート(浅田レディースクリニック)

「第7回ART JAPAN生殖医療研究会で、ランチョンセミナーに登壇しました」

「生殖医療保険適用化の現状と課題〜当事者の立場から〜」と題した講演

主催:第7回ART JAPAN 生殖医療研究会
URL:http://art-japan.ivf-asada.jp/img/7artjapan.pdf
実施日:2023年8月20日(日)

担当者の感想

浅田レディースクリニック様主催による第7回ART JAPAN生殖医療研究会にて、ランチョンセミナーで講演しました。研究会は品川駅近くの品川フロントビルにて対面で行なわれ、申込者に限り後日オンライン視聴も可能となるハイブリッド開催でした。

私は、「生殖医療保険適用化の現状と課題〜当事者の立場から〜」と題して、Fineで実施したアンケート調査の結果をメインに、保険適用後に良くなったこと、改善してほしいこと、継続して課題となっていることなど、当事者の現状をお伝えしました。特に保険適用では若い人の経済的負担は軽減されましたが、不妊や不妊治療についての社会の理解、特に企業における理解促進には課題が残ったままの状況であること、今後はさらなる理解促進が大切であることもお話ししました。

また、拝聴した他の講演の中で特に当事者として課題を感じたことは、特別講演1の「ART施設での急な診療中断時のリスクマネージメントについて」でした。講演された橋 俊文先生(福島県立医科大学 ふくしま子ども・女性医療支援センター 教授)からは、凍結胚が増えている昨今、災害などでの凍結保存の継続性担保に加えて、医師の健康上の急変や閉院のケースに備えた凍結胚取り扱いのリスクマネージメントについてお話がありました。患者と連絡が取れなくなった凍結胚の保存に対する費用増加などのリスクについては、医療機関だけではなく患者のリテラシー向上も必要だと感じました。

研究会では、他にも生殖医療に間接的に関わる研究として、「外生殖器の性差が形成される仕組み -器官形成から性の多様性を考える-」や「臨床研究を紐解く統計学II」、「黄体ホルモンによる着床成立のメカニズム」、「生殖医療と感染症」と、最新の医療情報や研究報告、臨床報告をお聞きすることができました。

生殖医療に日々真摯に向き合ってくださっている医師、培養士、研究者、関係者の方々のおかげで、今までわからなかったことが解明され、その研究や臨床結果から導き出された正しい情報を共有する大切さを、今回参加して知ることができました。

当事者の声を届けられる貴重な機会を頂戴しましたことに、あらためまして感謝申し上げます。ありがとうございました。
(担当:野曽原 誉枝/Fineスタッフ)

 

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