「不妊当事者の体験談を聴くことを大事なことと捕らえてくださっているみなさんのお気持ちに胸があつくなりました」
(担当者の感想)
勝川ART研究会で不妊体験談の発表をさせていただきました。
主催: 浅田レディースクリニック
(愛知県春日井市、名古屋市)
URL: http://www.ivf-asada.jp/
実施日:2011年11月5日(土)
浅田レディースクリニック様主催で、毎年2回開催されている勝川ART研究会(第15回)にて不妊体験談を発表いたしました。会場はホテルプラザ勝川で、参加者は、医療関係者と製薬会社の方々などで約90名いらっしゃいました。Fineのメンバーが不妊体験談を発表させていただくのは今回で3回目でした。前回2例がとてもよかったとのことで、少し気後れしながらの発表でした。
当日は、製薬会社3社様の発表があったあと、私の不妊体験談、その後、梅ヶ丘産婦人科の辰巳院長先生によるご講演というスケジュールでした。
辰巳先生のお話は、「不妊患者の年齢別治療戦略」というタイトルで、クリニックでの治療統計をもとにとてもわかりやすく治療の実際についてお話いただき、不妊体験者にとってはとても興味深い内容でした。年齢が上がると妊娠しにくくなることを多くの人に啓蒙することが大事、とおっしゃっていた言葉が印象に残りました。
私の体験談では、治療当時の気持ちについて、治療の失敗だけが辛かったのではなく、人間関係や孤立感、喪失感、などが複雑に重なって身動きが取れない状態に陥ってしまいがちであったことなどをお話させていただきました。またその当事者の心理的負担を支えるために、ピア・カウンセラーとして活動していることなどご紹介させていただきました。
発表後には、「治療している男性に対するサポートについて」の意見をもとめられ、男性の治療への参加が徐々に一般化されてきていることを実感するとともに、男性治療者への心理サポートの必要性も強く感じました。
終了後には「このような体験者の話を聞くことは、医療関係者にとっては必要なことなのだと感じました」という言葉をいただき、ありがたく思うのと同時に、このような場の設定をしていただいている浅田レディースクリニック様の関係者の方々へあらためて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
(担当:堀田敬子/Fine公認ピア・カウンセラー)