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ＰＡＳ活動レポート（醍醐渡辺クリニック）

「私って思ってたよりいっぱいいっぱいの状態なんだなぁと気づきました。泣いてちょっと楽になりました」

(参加者の感想)

クリニックの通院患者さん向けに講演と個別相談を担当しました。

担当者の感想

醍醐渡辺クリニックは、京都市東西線の醍醐駅から徒歩1分のところに位置する、不妊治療から出産までを手掛けるクリニックです。今回、患者さん向けの講演ということでご依頼をいただき、数年ぶりにお伺いしてきました。ご依頼いただいたテーマが「不妊治療のやめどき」で、私が今年あちこちからお声掛けいただいているテーマです。中でも医療機関からのご依頼は貴重で嬉しく、治療中の方やいつも不妊患者に寄り添っているスタッフの方に直接お話しできる機会でもあり、どういったお話をさせていただこうか考えながら準備を進めました。
当日は、講演だけでなく、その後、ご希望があれば、不妊症看護認定看護師さんや生殖医療相談士さんたちとご一緒に、個別相談も担当することになりました。私は医療的なご相談にはお応えできないので、相談したいとおっしゃる方はいらっしゃるかしらとちょっと不安に思っていましたが、予約の枠は意外とすぐに埋まって、ホッとしたようなドキドキしたような感じで、講演開始となりました。
不妊治療のやめどきのお話をさせていただくときには、特に自己体験を多めに盛り込んでお伝えするようにしています。生きる見本がいたほうがイメージしやすいのではないかと思うことと、やめたあとでも十分生きていけるから大丈夫、ということをお伝えできればと思っているからです。参加者の中にはカップルでいらっしゃった方も多く見られ、夕方とはいえ平日に、こうしてお二人で参加されていることに、嬉しいような切ないような、なんとも言えない気持ちになりました。クリニックの看護師さんなども参加してくださり、皆さん熱心に話を聴いてくださいました。
講演後には、二組の個別相談を担当しました。どちらのお悩みも深く、お気持ちを伺うには、設定された相談時間は十分ではありませんでしたが、ご自身の気持ちを吐き出して、少しでも楽になっていただきたいと願いながら、対応させていただきました。
参加者の中には「こういう場に来るのは勇気がいって」「初めて参加しました」と言う方もいらっしゃり、私自身、いろいろと考えさせられた講演会と相談会になりました。
「これは大切なテーマだから」とお声掛けくださった醍醐渡辺クリニック院長の渡辺先生と、ご準備くださったスタッフの方には、心から感謝しています。
（担当：松本亜樹子／Fineスタッフ）

【渡辺院長先生とFine松本】

＜参加者からいただいたご意見、ご感想（アンケートより抜粋）＞

今後も参加したいか（「参加したい」という回答へのコメント）

• いろいろな方のお話を聴くことができ、自分の視野も広がり、より一層自分の人生が豊かになれる気がする。
• 自分の気持ちが人には言えない部分があり、それもすべて言っていただけ、気持ちが少し楽になったから。ありがとうございました。
• プロの方で、語り口も声もとても素敵で、泣くのを我慢していましたが、周りの方も泣いていて我慢できませんでした。みんな、悩みながら日々取り組んでいて、同じなんだなと思いました。私たちのことを心から考えてくださった活動、本当にありがとうございます。素敵な講演、本当にありがとうございました。(涙でにじんでしまいました）
• お話の声のトーンや話し方が心にしみて、自分が底のほうに押しやっていたものが反応したように、自然と涙が込みあがってきて、何で涙が出るの！とパニックでした。でも後半はポロポロ涙と鼻水が止まらず、私って思っていたよりいっぱいいっぱいの状態なんだなぁと気が付きました。泣いてよかったです。ちょっと楽になりました。
• 知らないうちに自分(夫）としても見えなくなっていた点があったように気づかされた。

意見、要望、感想など

• 今日と同じようなことを、もう少しきいてみたいです。
• 実際に治療を長年していて、治療をする(同じ病院に通う）患者同士で知り合えたり話せる会があれば、とても嬉しいなと思います。
• 男性の意見、実際の旦那様の思いをきいてない（なんとなく聴きにくい）ので、他の旦那さんのを知ることで予想したい。
• 治療の方法や治療をやめてからの気持ちや生活など。

【今回の講演内容についての５段階評価】

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