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PASサポーター

PAS活動レポート(岡山二人クリニック)

「笑うことを最近忘れていたような気がして、はっとさせられました」

(参加者の感想)

不妊治療をはじめるとき・続けるとき・やめるときについて講演を行ないました。

主催: 岡山二人クリニック(岡山県岡山市)   
URL: http://www.futari.or.jp/
実施日:2017年9月10日(日)

担当者の感想

岡山県にある「岡山二人クリニック」様主催の講演会にお声掛けいただきました。こちらのクリニックでは、一般的な「不妊治療」を「望妊治療」と名付けられ、新しく増設された施設も「望妊治療センター」と名前が付いています。妊娠を望むカップルの、そしてクリニックのスタッフの皆さんの思いがこもった素敵な呼び方だなぁと、伺うたびに思います。
今回の講演では、「現在・過去・未来の不妊体験者を支援する立場からの提言『どう向き合う不妊治療(はじめるとき・続けるとき・やめるとき)』」と題して2時間ほどお話しさせていただきました。
当日は「お待ちしておりました」と笑顔でスタッフの方がお出迎えくださいました。皆さんのあたたかい笑顔に、私も自然と笑顔になります。理事長の林 伸旨先生にご挨拶をさせていただき、簡単な打ち合わせの後、会場となるホールへ。4階にある広々としたホールはすでに準備万端整えてくださっていて、あとは参加者の皆さんを待つばかりのセッティング状態となっていました。
今回はカップルでの参加とお一人での参加が半々くらいで、開始時間には会場はほぼ満席状態でした。
最初に林理事長からご紹介いただいた後、私の話を始める前にちょっとアイスブレイク(緊張をほぐすための手法)を入れてみました。講演会、しかも不妊体験者の話…というと、初めて参加される方は結構緊張してしまう場合も多いものですが、少しリラックスしていただいたほうが、話も自然と耳に入ってくるというものです。場合によってはこのアイスブレイクがうまくいかないこともあるのですが、今回は参加者の皆さんがとても素直に乗ってきてくださったので、思った以上に場が温まってよかったなぁと思いました。
講演では、自己紹介から始まって、Fineの活動や不妊の現状を紹介しました。そして、その不妊治療に対して、“自分たちは今どの段階なのか?”“自分たちだったらどうなのか?”などを考えていただきながら、不妊治療を「はじめるとき」「続けるとき」「やめるとき」のお話を、自分や友人たちの経験を踏まえて、お話しさせていただきました。皆さん、笑いながら、メモを取りながら、真剣にうなずきながら、そして時に涙しながら、熱心に聞いてくださいました。講演後にいったん休憩をはさみ、感想用紙にコメントや質問を書いていただいたのですが、短い時間であったにもかかわらず、皆さんたくさんご記入くださってびっくり!時間の関係で、そのうちのいくつかだけを取り上げさせていただいたのですが、皆さんお一人おひとりの言葉が心にしみ、とても嬉しく思いました。
企画から終了後に至るまで細やかにご配慮いただいた林理事長はじめスタッフの皆さんに心から感謝するとともに、ご参加くださった皆さんの願いが叶いますようにと願っています。
(担当:松本 亜樹子/Fineスタッフ)


<参加者からいただいたご意見・ご感想(アンケートより抜粋)>

意見、要望、感想など
  • 私は妻に日ごろから「子どもができてもできなくても、どちらでも人生を楽しむ覚悟がある」と伝えています。しかし妊娠のことで頭の中がいっぱいになっているときなどの状態の妻には、上記の私の気持ちは全く響きません。松本さんのような第三者でもあり、経験者の方の声を妻が聴いてくれたことが、講演会に参加してよかったことです。
  • お話しの中にたくさん共感できるエピソードがあり、涙なしでは聞けませんでした。今、自分の悩みを共有できる仲間を探しています。これをきっかけにサークル活動など参加してみたいと思いました。ありがとうございました。
  • 今日はご講演ありがとうございました。治療を始めて約1年になりますが、始めたからこそ分かったことや、悩んだこと、夫婦で頑張ろう! と思えたことを改めて思い出すことができました。この気持ちを忘れずに、また明日から自分らしく生活していこうと思います。
  • 本日は素敵なお話しありがとうございます。主人とHappyについて、あらためて話をしてみようと思います。日々をたんたんと過ごしていましたが、話し合う時間とチャンスをいただき、ありがとうございました。
  • Happyとゴールについて、前のめり気味に不妊治療に入れ込んでいた自分にストンと落ちました。夫婦二人の人生、そして私自身の人生、ちょっとお茶でも入れて休憩しながら、思いを、たぶん心のどこかに沈めていた気持ちをすくい取ってみたいなと思います。

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