「「自分と同じだな〜」「わかるわかる」と思うことがあった」
(参加者の感想)
クリニック主催の会で講演を行ない、患者同士の交流会に参加させていただきました。
主催: HORACグランフロント大阪クリニック
(大阪府大阪市)
URL: http://www.ivfhorac.com/
実施日:2017年6月15日(木)
HORACグランフロント大阪クリニック様主催の第一回「Cocochi-na(ここちーな)」にお声をかけていただき、講演と患者さん同士の交流会に参加させていただきました。
このかわいらしいタイトルの会は、患者さんたちの精神的なケアのために心地良い場所を提供したいという思いでクリニック様が企画された患者会です。クリニックのご担当者様からは、日ごろの患者さんとのかかわりの中で「他の人はこんな時どうしていますか?」などの意見を求められることも多くあり、患者さん同士が安心して交流できる場の必要性を強く感じていたと伺いました。
当日は、最初にクリニックのご担当者様から会の由来などの説明の後、30分ほど私の不妊体験と心理学的な面からの不妊の気持ちを説明しました。つらさは抱え込まずに話すことがケアに役立つことなどをお話しし、そのあとの交流会へとつなげていきました。
交流会では、3つのグループにわかれ、治療のことやお互いの気持ち、聞いてみたいことなどを参加された患者さんに自由にお話ししていただきました。各グループにはクリニックの看護師さん、心理カウンセラーの先生が進行役としてついてくださり、私は時間内ですべてのテーブルを回って、質問などを受けつつお話をお聞きするというスタイルで参加しました。
時には少し涙ぐんだり、もらい泣きをしたりという場面も見受けられましたが、妊活あるある話になるとみなさんでうなずき、笑い合う場面も。患者さん同士で作り合う優しいエネルギーのあふれる会になりました。講演の中で「『話す』ことは心の中から気持ちを『手放す』にもつながります。おしゃべりで気持ちを解放していきましょう」と話していたことを受けて「手放すという作業ができた気がします」という感想をいただきました。
治療経験は人それぞれで他の方と全く同じとは限らないのですが、その時に感じる気持ちはどこか似通ったところもあり、「あ〜自分と同じだ」と思えることでどこか張りつめた気持ちを緩めることができると感じています。私がいちばんお伝えしたかったのは「ひとりじゃないですよ」ということ。終了後のアンケートでは「素直に共感できたのでまた参加したい」などの感想をいただけて嬉しかったです。クリニックのご担当者様からも、「体験談が参加された患者さんの心を動かしたので交流会が盛り上がったと思います」と言っていただけました。
クリニックのご担当者様は、このような会の必要性を強く感じてくださり、今後も企画を続けてくださるというその思いに、患者の一人として深く感謝いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。
(担当:堀田敬子/Fine公認ピア・カウンセラー)