「勇気がもらえて、前向きになれました」
(参加者の感想)
クリニック様主催の患者会で講演を行ない、患者同士の交流会に参加させていただきました。
主催: HORACグランフロント大阪クリニック
(大阪府大阪市)
URL: http://www.ivfhorac.com/
実施日:2017年12月21日(木)
HORACグランフロント大阪クリニック様の患者会「Cocochi-na」の第二回開催にお声がけいただきました。今回は「治療中の僕の気持ち・私の気持ち話せていますか?」というテーマで患者会が開催され、その中での講演と患者同士の交流会に参加させていただきました。
クリニックの方から出産がゴールではなくその後も見据えたものにしていただきたいという思いを事前に伺っており、講演では、不妊治療を経た妊娠・出産・育児の体験から夫婦の関係性について困難に感じたことや今思うことをお話しさせていただきました。
私が不妊治療中や治療後を振り返ったときに、夫婦間のコミュニケーションがうまく取れていなかったために夫婦の気持ちがすれ違っていたのではないかと思うことがあります。あのとき自分の気持ちを言葉にして夫にきちんと伝えていたら、夫に対してこうしてほしいという要望をきちんと伝えていたら、一人で不安やストレスを抱えすぎずに済んだのではないかと感じています。治療中や出産後の育児生活では、時にはいろいろな困難なことに出会いますが、夫婦間のコミュニケーションがスムーズに取れていると、パートナーの存在がより心強く感じられ、救われるような気持ちになります。そんな自身の経験から学んだことをお話しさせていただきました。私の講演をうなずきながら聴いてくださる姿や、時には涙をすする声が聞こえてきて、皆さんのご経験から共感できるところも多かったのではと感じました。
私の講演の次に、看護師さんから『夫婦の気持ち』について講義がありました。男女には感情の差があり、会話に求める目的にも違いがある。そのため、治療をする上で、治療の受け止め方やコミュニケーションにも性差があるという内容でした。夫婦で治療に取り組むには気持ちの差があって当たり前、その上でお互い分かり合う努力が必要であるというお話には、自分の経験と照らし合わせて、とても強く共感しました。
この後は、テーブルの周りに席を配置してお茶会形式とし、患者同士の交流会です。看護師さんの進行で「食べたいクリスマスケーキは?」というお題で自己紹介が始まり、とてもリラックスした雰囲気の中で、交流会は始まりました。クリニックのご厚意で美味しいルイボスティーとお菓子を用意していただき、夫婦の気持ちやパートナーからしてもらって嬉しかったことなど、おしゃべりを楽しみました。このとき、参加者の皆さんから、私の講演を聞いて感じたことや疑問に思ったことなどを活発にご質問いただき、とても嬉しく思いました。
今回、私の講演や看護師さんの講義をきっかけに夫婦関係について考えていただき、普段なかなか話せない気持ちや疑問を共有する素敵な時間になったのではないかと思います。
講演の事前準備段階から当日の会の実施、そして実施後まで、至る所に看護師の方々の『懸命に治療と向き合っている患者の皆さまへ温かく寄り添いたい』と思う気持ちが感じられ、とても感動しました。このような会にお声がけいただき、本当にありがとうございました。
(担当:大崎幸恵/Fine公認ピア・カウンセラー)