「不妊で悩んでいる人が私一人でないことがわかった。お話しすることでちょっとすっきりした」
(参加者の感想)
体験談発表と交流会の司会をしました。
主催: IVFなんばクリニック(大阪府大阪市)
URL: http://www.ivfnamba.com/
実施日:2013年6月19日(水)
IVFなんばクリニック様で、40才以上の方を対象にした患者会が初めて開催され、「不妊体験者からのメッセージ」というタイトルでの体験談発表と患者同士の交流会のファシリテーターを務めさせていただきました。
会の名前は「アイリス」。花言葉が「素晴らしい結婚」や「優しい心」というこのアイリスのように、優しい雰囲気の会となりました。
こちらのクリニックはJR、地下鉄の難波駅からすぐ見える大きなビルのワンフロアで、入り口をはいると大きな受付窓口があります。通路も待合室もゆったりしたつくりで、無料のカフェも設置してあり、落ち着いた雰囲気の中で治療が受けられる施設です。
第一回アイリスの会は、はじめに私の体験談をお話しさせていただいた後、少人数のグループにわかれて、患者さん同士が交流できる時間をもち、その後、看護師さんによる養子縁組と卵子提供についての説明会と盛り沢山な内容となっていました。参加者は17名。うちカップルは2組でした。体験談の後、少しとった時間ではなかなか質問などはでなかったのですが、各グループを回らせていただいたときに、皆さん感じたことやご自身の思いを伝えていただき、それをグループのみんなでまた分かち合うといったとても有意義な時間を過ごすことができました。
参加者は年齢的にもそろそろ終結を考えていらっしゃる方々で、講演のご依頼も「治療を終結して夫婦二人の生活を送っている体験談」ということでしたので、私の治療中の気持ちや治療前後の夫婦の関係や今に至るまでをお話しさせていただきましたが、皆さんうなずきながら、ときには涙ぐみながら聞いていただきました。
治療を終える決断をするのは難しいものだと思いますが、いろんな人の話を聞いて、自分のことを振り返ってみる、自分と同じだと感じなくても人との違いから自分の気持ちに気が付くことができれば、少しずつでも先のことも考えられるのではないかと感じています。
交流の時間は、しっとりとしながらも時に笑い声もあがる和やかな場になってこちらもたくさんの力をいただけました。「帰ったら夫ともう少し話をしてみようと思いました」と伝えてくださるかたや「自分のことを振り返る機会になりました」の言葉とともに、お帰りの際の皆さんの笑顔をとてもうれしく思いました。
(担当:堀田敬子/Fine公認ピア・カウンセラー)
<参加者からいただいたご意見・ご感想(アンケートより抜粋)>