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PASサポーター

PAS活動レポート(IVFなんばクリニック)

「肩の力が抜けました。私一人が戦っているんじゃない」

(参加者の感想)

治療の終結をテーマにしたクリニック主催の「アイリス」の会で、講演と交流会を担当させていただきました。

主催: IVFなんばクリニック(大阪府大阪市)
URL: http://www.ivfnamba.com/
実施日:2017年6月24日(土)

担当者の感想

IVFなんばクリニック様で開催される治療の終結をテーマにした会「アイリス」は今回で6回目となります。治療を続けていく中で、治療のやめどきを考えること、そしてそれを決断することはとても大変なことだと思います。「どう考えたらいいのか」「他の人はどうしているのだろうか」など日々疑問に思いながらも気軽に人に聞ける話でもなく「この機会に」と思って参加くださった方が多いようでした。
会では、始めにクリニックの看護師さんから治療のやめどきを考えるためのステップについて説明がありました。これまでのご自分の治療を振り返ってみること、やめどきにある選択肢「治療の継続」「二人の生活」「養子縁組」「卵子提供」について考えてみることなど、わかりやすく説明をしていただきました。治療を続けるかやめるかの二者択一と考えると、決断は難しいものになってしまいがちですが、養子縁組や卵子提供など選択肢を拡げて検討することは、なぜ自分たちは子どもが欲しいのかについてじっくり考え、自分に向き合うきっかけを与えてくれると思います。
次は、私の講演で、私自身の体験談の中でも「なぜ子どもが欲しいのか」について考える意義についてお話しさせていただきました。他にも治療中のつらかった気持ちはもちろんですが、やめる前の迷い、通院をやめた経緯、通院をやめてもなお揺れていた気持ち、子どものいない人生を受け入れられるようになったプロセス、そして今感じている気持ちについて、順を追ってお話ししていきました。参加者からは「共感できる部分が多く勇気づけられました」「参考になりました」などの感想をいただきました。

その後の交流会では、女性だけのグループ2つと男性だけのグループ1つに分かれ、いろいろな思いを分かち合っていただきました。体験談を聞いて感じたこと、自分の今の状況、これからのことなどを言葉にすることであらためて気づかれることもあったようでした。テーマが治療の終結に関してなので、簡単に答えが出ることではなく難しい問題ではありますが、その「難しさ」を参加者で共有できたことで、少しこころを軽くしていただけたのではないかと感じました。

治療の終結をテーマにした講演と交流会の必要性を強く感じてくださり、ずっと継続して「アイリス」の会を開催しておられるクリニックのスタッフの方々には、当事者の一人として常々感謝しています。今回も大変お世話になりました。ありがとうございました。
(担当:堀田敬子/Fine公認ピア・カウンセラー)

<参加者からいただいたご意見・ご感想(アンケートより抜粋)>

今後も参加したいですか?(「参加したい」という回答へのコメント)
  • 共感できる部分が多く、勇気づけられました。
  • 病院の治療ではわからないことだらけだから。
  • 気持ちをわかっていただける方と話すと理解してもらえる度合いが深く、共感してもらえる。
  • 新しい自分を見つけたいです。
  • 迷っている中で参考になると思うので
  • 体験談を聞く事で自分の気持ちも整理しやすいから



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