「同じ年代の人と話がしたかったんです!」
(参加者の感想)
患者会のファシリテーターを務めました。
主催: 蔵本ウイメンズクリニック(福岡県福岡市)
URL: http://www.kuramoto.or.jp/
実施日:2015年9月17日(木)
すっかり秋めいた気候になった9月。通年ならきっとまだまだ残暑が厳しいであろう福岡で、不妊治療専門クリニックに通う患者さんのおしゃべり会が開催されました。
主催・企画の蔵本ウイメンズクリニックさんは、この患者会を開催されるたびに、Fineにお声掛けをくださいます。今回も、進行役としてお邪魔しました。
博多駅から徒歩2分程度の交通至便の場所に位置する蔵本ウイメンズクリニックさんは、古くから不妊治療を専門に実施していらっしゃる老舗の施設です。患者さんも県内のみならず、遠方から通う方も少なくないとのことでしたが、今回参加された皆さんは、県内からの参加者の方々でした。
今回のテーマは「40代でART(高度生殖医療)をしている方」。定員いっぱいの8名の方が参加されました。おしゃべり会の時間は60分で、その後、クリニックの不妊症看護認定看護師さんも交えて30分の質疑応答という内容です。
最初の自己紹介の時に「今日の参加の目的」も加えて話していただいたのですが、圧倒的に多かったのが「同じ年代の人と話したかった!」「同じような状況で話せる友だちが欲しかった」というもの。治療をしていると、特に、治療期間が長くなってくると、いろいろな不安が出てきます。そういう気持ちを共有できる場が、普段はなかなか見つけられないのだなぁと実感しました。
同じ年代で同じ治療をしている者同士ということで、話題は尽きることなく、次から次に出てきます。今の自分の治療のこと、助成金のこと、夫との関係のこと、周囲の友人とのこと、治療のやめどき、自分の気持ち…ほんとうに尽きません。気になる「体づくり」のことでは、自分も夫も、どんなことが体に良くてどれが悪いのか、漢方やサプリメントなど、それぞれご自分が試してよかったことやイマイチ効果がわからなかったことなどの体験を皆さん熱心に聴き合ったりされていました。
一人ひとりの状況はもちろん違うのですが、共通する悩みや気持ちが多いこともあり、気が付けばあっという間に予定の1時間半を過ぎてしまいました。終了しても、皆さんまだ話し足りない様子で連絡先の交換をするなど、いつもの光景が見られました。私も覚えがあるのですが、「治療仲間がほしい」と思いながらも、なかなか病院の待合室で話しかけることはできないものです。こういう患者会をクリニックで開催していただけると、友だち作りにもつながり、とても心強いだろうな〜と、つくづく思いました。院長先生はじめスタッフの皆さまが「40代以上の患者さんのこころのケアのために」とこの会を企画された配慮を、同じ患者の立場として、とても嬉しく感じました。
(担当:松本亜樹子/Fineスタッフ)