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PAS活動レポート(蔵本ウイメンズクリニック)

「不妊治療中の周囲との接し方について、自分や夫の家族、職場の人などに打ち明けるかどうか、すごく参考になりました」

(参加者の感想)

クリニックの患者会で「不妊治療中の心のもち方」について講演し、おしゃべり会に参加しました。

主催: 蔵本ウイメンズクリニック(福岡県福岡市)
URL: http://www.kuramoto.or.jp/
実施日:2017年8月24日(木)


担当者の感想

福岡市の博多駅から徒歩数分の交通至便な場所に位置する不妊治療専門クリニック「蔵本ウイメンズクリニック」様で、今年2回目の患者会へのお声掛けをいただきました。テーマは「不妊治療中の心のもち方」です。定員いっぱいの方がお申し込みくださったとお聞きし、とても嬉しく思いました。今回クリニックにうかがうと、なんと1階の入り口で出迎えてくれたのは「ペッパー君」! ちゃんとスタッフの名札をつけていて、会話もしてくれたのには驚きでした。クリニックの入口では何かと緊張することが多いのですが、これにはほっこりと和ませていただきました。
会場に到着すると、もう準備は万端。席もセッティングされていて、筆記用具やお菓子も準備してくださっていました。また、開始前には、院長先生が診療でお忙しい合間をぬってご挨拶に来てくださり、とてもありがたく嬉しく思いました。
今回の講演で参加者の皆さんにお伝えしようと準備してきたのは「アンガーマネジメント」という心理トレーニングです。アンガーは「怒り」で、マネジメントは「後悔しないこと」とお伝えしています。「妊活」と「怒り」と聞くと一見関係なさそうに感じるかもしれませんが、この「怒り」という感情は多かれ少なかれ誰もが持っている自然なもので、なくす必要はありません。妊活中は悲しみやつらさがを感じる場面がたくさんあります。そちらのケアももちろん必要なのですが、悲しみやつらさなどの第一次感情と呼ばれるものが、たまりにたまってしまうと、第二次感情である怒りになってしまいます。その怒りは他人に向かったり自分に向かったり、あるいはものに向かったりして、それらを傷つけかねません。妊活中は特に「自分」に向かってしまい、自己嫌悪になって落ち込んでしまったり、いつまでも妊娠・出産できない自分をダメな人間だと責めてしまったりしがちです。そのため、妊活中こそこの仕組みを知って、自分の心を自分でケアしていくことが必要だと感じています。
短いワークをいくつか取り入れ、自分自身の感情をマネジメントするコツをお伝えしたあとは、参加者の皆さんで一緒におしゃべり会です。ほとんどの方が初めての参加で、最初は少し緊張しながらでしたが、場が温まってきたころには、2つのグループに分かれておしゃべりをしました。「あるある!」「私も〜」「そうなの!」があちこちで連発され、笑いあり、ちょっぴりしんみりもありと、今回もまた時間延長の楽しい会となりました。
ご準備くださった村上師長はじめスタッフの皆さま、参加者の皆さん、そしてこのような貴重な機会をくださったことに、心から感謝しています。
(担当:松本亜樹子 / Fineスタッフ)

 

<参加者からいただいたご意見、ご感想(アンケートより抜粋)>

感想
  • 自分一人だけではないんだということに、少しだけ心が軽くなりました。
  • アンガーマネジメントも教えていただいて、これからの生活に役立てられそうだなと思いました。
  • 気持ちがどう動くのか不安だったけど、やはり悩む気持ちは同じ。共感できたことが、自身への手助けになった。
  • 不妊治療中の周囲との接し方について、自分や夫の家族、職場の人などに打ち明けるかどうか、すごく参考になりました。
  • 普段はなかなか聞けない他の方々の体験談やお話を聴くことのできる良い機会となりました。
  • 患者同士がおしゃべりできて、気持ちが楽になった。一人で悩んでいるより、話をしたほうが前向きになれる。

今回の講演内容について




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