「みなさまの思いや経験を聞きながら、みんながんばっているんだと思い、勇気をもらいました」
(参加者の感想)
クリニック主催の患者会で、講演とおしゃべり会の進行役を務めました。
主催: 松田ウイメンズクリニック(鹿児島市)
URL: http://www.synapse.ne.jp/~kaz/
実施日:2018年6月7日(木)
鹿児島市にある不妊専門クリニック「松田ウイメンズクリニック」様主催の患者会で講演とおしゃべり会の進行役を務めました。参加者は、ご夫婦での参加3組を含む20名。講演はクリニックのスタッフの方にも聞いていただきました。その後のおしゃべり会には、ほとんどの方がそのまま参加されたので2つのグループに分かれていただき、クリニックの臨床心理士さんにもご協力いただいての実施になりました。
講演では、「不妊の気持とケアについて」というタイトルで、私の不妊治療体験と不妊ピア・カウンセラーの立場から、不妊治療中にかかってくる精神的負担とそのケアについてお話ししました。当事者の方からよく聞かれる質問についてもいくつかピックアップしてみました。「ストレス解消法」「夫婦のコミュニケーションの取り方」などです。ストレスの解消法はネットでいろいろな情報があふれていますが、「自分自身が心地よいと思えるもの」というポイントで選ぶことが大切だということをお伝えしました。また「話す」「気持ちを共感してもらえる」時間を持つことも気持ちを少し楽にすることができ、自分を取り戻すことにもつながるということなどをお伝えしました。
講演終了後は約90分間、参加者が自由にお話しするおしゃべり会が開催されました。ランダムに分けたグループにはさまざまな治療段階の方がいらっしゃいましたが、ステップアップの不安についてのお話に既に経験験された方が応えてくださったり、漢方薬局やサプリメントなど共通の話題に話が弾んだり、「怖さが減りました」「みなさんと情報が共有できてよかったです」「共感できることがたくさんあって、とても励みになりました」などの感想をいただきました。男性の方も積極的にお話しになっていて、夫婦双方の気持を知るよい機会にもなったようでした。
今回はクリニックで開催する初めての「講演会&おしゃべり会」ということでしたが、アンケートではほぼ全員の方が今後も「ぜひ参加したい」「できれば参加したい」と答えていただきました。会場の外まで笑い声が響いていたようで、その盛り上がりにクリニックのスタッフの方も驚いていらっしゃいました。
不妊の患者さんは、一人で悩んでつらさを抱え込んでしまうことが多いのですが、このようなおしゃべり会を開催していただけると、少しでも気持ちが楽になり前向きになれたり、治療にがんばる気力が戻ってきたりするとあらためて感じました。
事前の準備や当日に至るまでスタッフのみなさまには大変お世話になりました。ありがとうございました。
(担当:堀田敬子/Fine公認ピア・カウンセラー)
<参加者からいただいたご意見・ご感想(アンケートより抜粋)>