「NPO法人 Fine(ファイン)」 は、2020年1月30日(木)、衆議院第一議員会館 国際会議室にて「不妊治療に関する勉強会」を開催しました。
ご自身も不妊治療体験者である野田聖子衆議院議員が呼びかけ人になってくださり実現したものです。
ご多忙の中、党派を超える68名もの国会議員の方々(代理含む)、厚生労働省や内閣府の関係部署ご担当の方々など計91名の方にご出席いただきました。
国会勉強会では、野田聖子議員の司会のもと、Fine 理事長・松本亜樹子が不妊治療の現状と課題、仕事と不妊治療の両立に関する課題、また、不妊退職の経済損失について説明しました。
Fineでは「不妊治療と仕事の両立に関するアンケート」を2015 年、2017 年に実施し、「両立が困難」と答えた人がそれぞれ 92%、96%という結果を得ました。さらに、働く女性の約 4 人に 1 人が不妊治療と仕事を両立できず退職したこと、不妊退職の経済損失は 1,345 億 3,363 万円、更に退職者にかかった育成費用と新しい人材の雇用・育成費用を加えると 2,083 憶 271 万円損失の試算となることを説明しました。
合わせて不妊当事者が抱える身体的・精神的・ 経済的・時間的の4つの負担に対する政策提言を行ないました。
その後の意見交換では、「不妊治療の現状」「少子化対策としての不妊治療」「特定不妊治療費助成事業の効果と課題」などについて、活発な意見交換が展開されました。
議員の方より「少子化の流れを止めるためにも経済的負担(支援)を早急にやらなくてはいけない」「保険適用も前向きに検討したいし、治療費無料はすぐにできること。少子化対策にとっては安いコスト」「少子化は日本最大の課題。ダイレクトな政策を」などの意見をいただきました。不妊の課題を共有するとともに、「不妊治療のことを知れば (社会が)変わる」「正しい情報の広報周知を」など、力強いお言葉をいただきました。
今回の勉強会は、予想を大きく上回るたくさんの議員の方々にご参加いただき、驚きとともに当事者の声に耳を傾けてくださる皆さまのご姿勢と多数の前向きなご意見に胸を熱くし、たいへん心強く感じました。
これまで、署名やアンケートにご協力してくださった全国の皆さま、
いつもご支援してくださっているPASサポーターの皆さま、
直前までTwitterでリアルな現状を伝えてくださった皆さま、
いつも応援してくださっている皆さま、
すべての方々のお力のおかげで、このような勉強会を持つことができました。
「一人ひとりの声は小さくても、仲間とともに声を集めたら、大きな力になる」
私たちは、あらためてそれを実感しました。
これからも、皆さまの声をぜひFineにお寄せください。私たちは、不妊当事者として当事者の声を集めて届け続けます。
「不妊治療に関する勉強会」開催概要
日時:2020年1月30日(木)13時〜14時30分
主催:NPO法人Fine(ファイン)
場所:衆議院第一議員会館 国際会議室
呼びかけ人:野田聖子衆議院議員
出席者:
国会議員 68名(下記参照)
厚生労働省子ども家庭局などより質疑対応として4名
内閣府男女共同参画局などより質疑対応として4名
松本 亜樹子(NPO法人Fine理事長)
NPO法人Fineスタッフ 8名
その他 15名
<ご出席いただいた国会議員の方々> (敬称略) 本人36 人、代理32 人
《自民党》
衆議院議員
本人/甘利 明、安藤高夫、今枝宗一郎、岩田和親、上野宏史、大隈和英、小倉將信、
小田原 潔、金子俊平、神谷 昇、櫻田義孝、佐々木 紀、左藤 章、鈴木貴子、
関 芳弘、田畑裕明、冨岡 勉、野田聖子、西田昭二、堀内詔子、牧原秀樹、宗清皇一
代理/青山周平、石ア 徹、亀岡偉民、北村誠吾、木村弥生、小林史明、
塩崎恭久、繁本 護、杉田水脈、三ッ林裕巳、鷲尾英一郎、
参議院議員
代理/今井絵理子、清水真人、森 まさこ、和田政宗
《公明党》
衆議院議員
代理/高木美智代
《立憲民主党》
衆議院議員
本人/高井崇志、中谷 一馬、山川百合子
代理/阿久津幸彦、阿部知子、荒井 聰、岡本あき子、松田 功、道下大樹、吉田統彦、
早稲田夕季
参議院議員
代理/有田芳生、塩村あやか
《国民民主党》
衆議院議員
本人/青山大人、源馬謙太郎、古川元久
参議院議員
本人/横澤高徳
《日本維新の会》
衆議院議員
代理/森 夏枝
参議院議員
本人/梅村みずほ、柳ヶ瀬裕文
《社民党》
参議院議員
代理/福島みずほ
《無所属》
衆議院議員
本人/柿沢未途、重徳和彦、寺田 学
代理/松原 仁、笠 浩史
参議院議員
本人/小西洋之、寺田 静
代理/嘉田由紀子、芳賀道也
野田聖子衆議院議員 Fine理事長 松本亜樹子 |
Fineスタッフ
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