7月15日(水)午後、自由民主党の「不妊治療への支援拡充を目指す議員連盟」の会長 甘利明議員、幹事長 野田聖子議員、事務局長 和田政宗議員に、不妊・不育治療の環境改善を目指す当事者の会の皆さんとともにお会いし、要望書を提出しました。
当日は、各記者も同席した中、最初に、不妊・不育治療の環境改善を目指す当事者の会の皆さんから、署名と要望書が提出されました。
次に、Fine理事長 松本から「不妊治療の負担軽減に関する要望書」を提出しました。不妊当事者の抱える4つの負担(身体的、経済的、時間的、精神的)の軽減のための要望、特に、保険適用に際しては不妊治療の質の担保のためや経済的負担軽減のために条件設定を望むことなどを訴え、当事者が安心して治療を受けられるよう、政策提言に反映していただけるようお伝えしました。
◆提出した「不妊治療の負担軽減に関する要望書」
https://j-fine.jp/activity/act/yobo_funin2020.pdf
議員連盟と私たち当事者との意見交換の中では、不妊治療に関する公的な調査が20年もの間、行なわれていないため、特に平均治療費は現在の実際の金額とかけ離れているという指摘がありました。これについては、Fineが実施した「どうする?教えて!病院選びのポイントアンケート2020」の結果をお伝えしてぜひ有効に活用していただきたいこと、また公的な実態調査が早く的確に実施され正しい現状把握がなされることを望むとお話ししました。
その「どうする?教えて!病院選びのポイントアンケート2020」の結果は、後日プレスリリースとして発表することをお伝えし、会長 甘利議員には、医療の質向上に向けた当事者の意見として集計結果を受け取ってくださるとご応諾いただきました。
最後に私たちそれぞれの当事者の記者会見があり、Fine理事長 松本からは「不妊治療を行なう医療機関の質や情報開示の基準合わせを整えて欲しい。それによって、患者が適切にクリニックを選べるようになり、患者が最短で自分の望む最良の治療ができる環境となる。また、治療と仕事の両立ができる環境の整備も整えて欲しい」とお伝えしました。
議員連盟に関わっていらっしゃる議員や秘書の方々なども、不妊を近しい問題として捉えてくださる流れになってきていること、保険適用への賛否の議論が活発化していることなど大きな転換期が到来していることを実感し、嬉しく思いました。
現在治療中の当事者はもちろん、次世代の当事者のためによりよい治療環境の整備を願いながら、これからも、Fineは当事者の声を元に議員連盟に提言してまいります。
◆Fineスタッフブログ 要望書提出の様子
https://ameblo.jp/npofine/entry-12611098191.html
(担当:MT/Fineスタッフ)