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カウンセリング事業

第十九期不妊ピア・カウンセラー養成講座『スクーリング1』2024年

「平山先生の『一を聴いて十を知るのではなく、一をしっかり理解する』という言葉が印象に残りました」

(受講生感想)

第十九期不妊ピア・カウンセラー養成講座の『スクーリング1』を開催しました

開催日:2024年7月6日(土)〜7日(日)
URL:https://j-fine.jp/e-pia/

担当者の感想

第十九期不妊ピア・カウンセラー養成講座『スクーリング1』を7月6日(土)と7日(日)に開催しました。今回は地方在住の受講生が多くいましたが、飛行機や新幹線のトラブルなどなく、全員無事会場に集合して初日を迎えることができました。一日目は、午後から関東近郊で激しい雷雨となり大きな雷音の中で受講する場面もありましたが、受講生全員が集中力をもって講義に参加されている姿が印象的でした。

1日目は、冒頭でFine理事長の野曽原から「Fineの設立趣旨や活動内容」「不妊ピア・カウンセラーとは」について話し、続いて『オリエンテーション』では、事務局から受講上の注意事項や認定までの流れと課題などを説明しました。その後「不妊ピア・カウンセラー体験談」として第十六期卒業生の森山から、不妊治療で感じたこと、治療と仕事の両立、養成講座に参加したきっかけと受講した感想について話しました。体験談は、受講生おのおのの心で何か感じるところがあった様子も見られ、皆が真剣に耳を傾けていました。
最初の講義として、小倉智子先生によるグループワーク『自己紹介?グループメンバーとしての体験的学習』を行ないました。受講生が1人ずつ自己紹介と養成講座受講のきっかけを語り、自己開示していきました。初めは緊張した雰囲気でしたが、仲間同士で語ることでコミュニケーションが深まって笑顔が見られるようになりました。その後、3人1組になって(カウンセラー役、クライエント役、観察者役)「傾聴演習」を行ない、傾聴を体験で学びました。事前学習のeラーニングで学んだことでも実際に行なうのとは異なり、とても難しいと多くの受講生が口にしていました。皆さん初めての傾聴トレーニングで緊張しながらも、技法を使ったり質問を積極的にされたりしていて、よく事前勉強されていることが伺えました。また、話し手と受け手両方の感想を言い合いながら、深い気づきを得られたようでした。観察者役も、客観的に両者を見て話を聴くことで多くのことを発見し、気づいた点などを自発的に発言されていました。
1日目の後半の『不妊ピアカウンセリングの始め方と終わり方』の授業では、その重要性と意味を理解してから3人でグループになって練習を行ない、カウンセリング前後の心の支援の必要性を学びました。クライエントの気持ちの切り替えを促す丁寧な声かけ、一つひとつの言葉に気を遣う大切さを学び、最後に、退室を渋るクライエントへの対応について、先生がロールプレイで実践され、そこから学ぶ講義がありました。

2日目は、堀田敬子先生の「グループカウンセリング演習」でスタートしました。サポートグループとセルフサポートグループの違いを理解した後は、デモンストレーションで先生がグループカウンセリングのファシリテーターを務められました。受講生のほとんどがグループカウンセリングに参加したことがなかったのですが、先生から「初めて参加された方の気持ちも理解できると思うから今日の感覚は忘れないで」とアドバイスがありました。その後は受講生がファシリテーターとなり、演習を行ないました。次の「自己を見つめるワーク」では「漢字フォーカシング」を行ないました。同じグループになったメンバーを漢字一文字で表わすというものです。グループ内でシェアし、自分自身が思っている自分と人からの印象の違いを感じる時間になったのではないかと思います。笑顔もあふれ、受講生同士の距離が少し近くなったような印象を受けました。

午後は、平山史朗先生の「マイクロカウンセリング演習」を行ないました。演習では受講生同士でペアになりマイクロカウンセリングの技法の1つである「閉ざされた質問」を使って、相手が考えている人物を当てる「アキネーターゲーム」を行ないました。質問は10個に限られ、どのような質問でその人物に近づいていくか考える必要がありました。マイクロカウンセリングについてはeラーニングで事前に学んできた内容ですが、実際に演習を行なってみると、言葉が出てこない、難しいなどの感想が聞かれました。

この2日間は初めて受講生同士が顔を合わせるということで緊張感が感じられたものの、自己紹介やロールプレイを通して少しずつ雰囲気が和やかになり、1日目の終わりには同期同士の関係性が深まっていたようでした。2日目は前日の緊張も解け、受講生同士の距離も少し近くなったような印象でした。先生の講義に皆さん真剣に耳を傾けて熱心にメモを取ったり質問したりと、積極的に学習しようという意欲が全体的に見られました。おのおのが事前にしっかりとeラーニングで学習を進めており、初めてのスクーリングとは思えないほど理解度が高いと感じました。ロールプレイにおける実践でも学習したことがいかされていて、受講生たちの熱意が感じられた2日間になりました。
(担当:森山・安井 /ピア・カウンセラー養成講座運営事務局)

スクーリング1を受講した方の感想 (一部抜粋)
  • 実際に傾聴をやってみると、とても難しいと感じました。今日の体験を持ってもう一度eラーニングを見直したいと思います。
  • オンラインの講座で学んだことの実践は、実施前は自分にできるのかドキドキと緊張したが、難しさや達成できたことを同じグループの方に指摘してもらうことで深い学びにつながった。非常に充実した研修となり引き続き前向きに講座を受講しようという気持ちになった。
  • 大変学びの深い時間となりました。eラーニングで見るのに加え対面でご説明いただき、より理解が深まりました。平山先生の「一を聴いて十を知るのではなく、一をしっかり理解する」という言葉が印象に残りました。
  • 具体的な言葉かけを学べてとても勉強になりました。先生の情熱が伝わってきました。ありがとうございました。

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