「基調講演、体験談ともに、今後の夫婦関係や不妊という事実との向き合い方に関し、非常に参考になるお話でした」 (参加者の感想)
内容
【第一部】
・基調講演「知りたい!わかってほしい!妻のホンネ、夫のホンネ!」(平山史朗先生)
・不妊ピア・カウンセラー養成講座受講者の体験談発表 2名
・不妊ピア・カウンセラー養成講座の説明
【第二部】
・トークセッション 〜知っているようで知らない気持ち〜
開催日:2024年3月17日(日) 13時30分〜16時40分
開催場所:きゅりあん 第4講習室
参加費 無料
「NPO法人Fineカウンセリング公開講座 知りたい!わかってほしい!妻のホンネ、夫のホンネ!」を、今回初めて会場とオンラインのハイブリッドで開催し、全国からたくさんの方に参加していただきました。
第一部は、まず公認心理師・生殖心理カウンセラーの平山史朗先生による「知りたい!わかってほしい!妻のホンネ、夫のホンネ!」と題して講演がありました。アサーションというコミュニケーション方法で夫婦が話し合うための「話を聴くコツ、伝えるコツ」を、タイプ別に特徴、伝え方、話し方、男女の心理の傾向ついて例をあげながらわかりやすく説明していただきました。妊活・不妊治療で夫婦がよい関係を保つためには、コントロールできること(治療内容、進め方など)と、できないこと(治療結果、子どもを得られるかどうかなど)があるのを理解することや、話を聞く時は時間と心のゆとりが大切といったお話も聞くことができました。
休憩をはさんで、次はFine不妊ピア・カウンセラー養成講座受講者2名の体験談発表でした。「変わる私、変わる価値観」と「6年間の不妊経験から『得た』こと」と題してそれぞれ話しました。二人の治療体験、流産、夫婦関係における葛藤や不安な気持ち、不妊ピア・カウンセラー養成講座を受講するきっかけ、今の心境などの話を聞いて、不妊を経験したといっても本当に一人ひとり状況が違っていて、それぞれのつらさや思いがあるということを再確認しました。特に治療中と治療後でパートナーに対しての思いが変化していくお話しが興味深かったです。
その後、不妊ピア・カウンセラー養成講座事務局よりFine不妊ピア・カウンセラー養成講座についての説明がありました。今年からeラーニングがリニューアルされることや、資格取得後のFineでの活動内容などの説明がありました。
第二部は会場のみの開催で、トークセッション「知っているようで知らない気持ち」を、平山史朗先生、不妊ピア・カウンセラー2名、不妊ピア・カウンセラー養成講座事務局1名、ファシリテーターのFine理事長 野曽原の計5名で行ないました。トークセッションは初めての試みでしたが、登壇者は椅子に座り、参加者と同じ目線になったので第一部より近く感じられ、アットホームな雰囲気で始まりました。第一部の講演内容からより具体的なアサーションのやり方や治療中の男性の立場や気持ちの理解のしかた、年代による意識の差、事前にいただいた質問への回答など話題は多岐にわたりました。会場参加者からの質問を受ける時間もあり、時に笑いがおこりながらの楽しいトークセッションとなりました。
初めての会場とオンラインのハイブリッド開催で不慣れなところもありましたが、参加の方には温かく見守っていただきました。参加していただいた皆さまありがとうございました。
(担当:かなめ/Fine公認 不妊ピア・カウンセラー)