はるみさん/Fine認定 不妊ピア・カウンセラー
2006年11月に開催された、広島HARTさんでの活動をご報告します。
クリニックにおける交流会ということで、私はもちろん参加の皆さんはそれぞれ違う治療状況ということもあり、少し緊張されていたかもしれません。
しかし、いざ話し合いが始まってみると、皆さん堰を切ったようにお話しされるのがとても印象的でした。
話された具体的内容は、守秘義務がありますのでここに書けませんが身近な日常の話題から治療に関することまで、途切れることなく多岐にわたりました。
今回の開催にあたり、事前に看護師長さんたちとご相談し、患者のみで個室にて話し合いを行なう形とさせていただきました。
治療や医療的な質問が出た場合には、担当の看護師さんへと連携するというお約束をしていました(実際に質問がありましたので、終了後に直接担当の方と話していただきました)。
2時間という設定時間はあっという間に過ぎました。帰り際の皆さんの気持ちのほぐれたような表情が印象的でした。
わかち合いの環境として、音楽・お茶・お菓子なども大切な要素だと私はいつも思っています。
(今回は秋の小雨まじりの日でしたので特に!)暖かいお部屋、温かい飲み物など、看護師の皆さんのご配慮が、参加者さんの心を和ませてくれていたことだろうと思いました。それにまた、リラックスできるような音楽がたくさん用意されていました。
クリニック内で今回のような患者さんが自由に話せる場を設けてくださるのは、そこに通う患者さんたちにとってとてもありがたいことだと思います。
もしも、こういう機会がありましたら、皆さんにはぜひ活用して楽しいひと時を過ごしていただきたいなあと思っています。
なお、今回の患者の集いのことは、広島HARTさんのサイトにも掲載されています。 クリニックからのご紹介も見ていただくと、よりイメージがつかみやすいかもしれません。ぜひこちらもご覧くださいね。
ひらりんさん/Fineスタッフ
2007年2月24日、群馬県高崎市にあるセキールレディースクリニックにて、
「患者様団体 第一回集会」 が開催されました!
私たちFineスタッフも応援団として、今日ちゃん、花子さん、めいさん、そして私の4人でお邪魔させていただきました。
午後1時ちょっと前。会場である、クリニックそばのイタリアン・レストランの一室に、参加される患者さんたちが集まってきました。
この日は10数名の方が参加。やっぱり、同じクリニックに通う仲間だからかな?
見知らぬ人同士が集まると、普通、最初は緊張感からか、静かに周りの様子を伺うというか、他の人と打ち解けるには時間がちょっと必要って感じになるのだけれど、みんなコートを脱いで席に落ち着くと、何気なく、お隣さんと気軽におしゃべり♪ とってもよい雰囲気。
そんな中、不妊ピア・カウンセラーのめいさんの体験談が始まりました。
めいさんは、およそ10年間不妊の時期があったそうです。
治療の開始、ステップアップなどを進めるにあたり、旦那さまとの話しあいに時間を要したこと、仕事を続けながらの治療生活について、「仕事ばっかりしているから」などの言葉をかけられてとっても傷ついたこと。
また、ドクターとのコミュニケーションについて、今思うと、当時は上手に聞きたいことが聞けなかった・・・
などの体験談を穏やかに語りました。
みんなも私たちも「そう、わかる〜」と“共感”の気持ちを抱きながら、めいさんの話に聞き入っていました。話を聞きながら、私も我が身を振り返ってしまいました(苦笑)。
そして、めいさんに引き続き、Fineスタッフの花子さんの体験談がスタート。
花子さんは現在45歳。治療を続けています。
「“不妊治療を受けている”といっても人それぞれ、本当に状況は違います。年齢が同じでも身体の様子や治療結果も、周りの環境も。自分の状態を受けとめつつ、進んでいくしかありません」
地方に住んでいる花子さんは、地元で治療を続ける人たちとの交流の機会を持ったり、また、治療だけではなく、他にもいろいろなことを楽しみながら、気持ちにゆとりを持たせつつ、治療を続けているとのこと。
最初から最後まで笑顔で話してくれました。
花子さんのように、仲間をみつけて、オフ会を開いたり、または参加してみると、そこで出会った仲間たちの間で、少し気持ちを開放することができて、「自分だけじゃないんだ」、「一人ですっごい落ちこんでたけど、みんな、頑張ってるんだ」って気づいて、不思議とちょっぴり元気になれるんですよね。
そして、この日は体験談に引き続き、おしゃべり会が開かれました。
前半は4〜5人ごとのグループに分かれておしゃべり。
今日ちゃん、めいさん、花子さん、私も、それぞれのチームに入れてもらいました。
おしゃべり会の時は、参加者の方とFineのメンバー4人だけ。不妊当事者のみのおしゃべり会です。
とっても美味しいデザートセットを食べながら、どのグループもわきあいあい、楽しそうに話がはずみます。
「こんな時、みんな、どうしてる?」
「私はねぇ、こんなふうにしてるよ」「こんなのも、まぁ、よかったよ」
「あっ、そっかぁ。じゃ、私も今日から、それ、やってみる〜」とか、
「冷やさないようにしないとね〜」「そうそう!」
「カイロ、貼ってる?」「ねぇ、どこに貼ってる?」
「もちろん、貼ってるよ! 前と後ろに!」とか、
不妊治療の仲間同士、その辺は、あうんの呼吸です(笑)
こうして、1時間半にわたるおしゃべり会は、笑顔と話題が尽きないまま、あっという間に閉会の時間を迎えることになりました。
みんなの表情も、帰る時には、さらに明るくなっていました!
また、私たちの帰り際には、参加者の方やクリニックのスタッフから、「帰り道、遠いですよね。お気をつけて・・・」と優しい声をかけていただいて、本当に私たちも心温まりました。
今回の体験は、「不妊も悪いことばかりではない」という私の気持ちをさらに強くしました。
こうして、全国の仲間・・・似たような立場で、それぞれに、さまざまにつらい体験をしながらも前向きに進んでいこうとしている、かけがえのない仲間に会えるなんてこと、不妊にならなかったら、こんなことは私の人生の中でなかったに違いない!
もし、あなたの通うクリニックで、このような会が開かれるなら、ぜひ、参加してみてください。仲間と会うと、なんかホッと和むんですよ。
いかがでしたか?
参加者の皆さんの楽しい様子が伝わってくるようですよね。
「通院仲間がほしいなぁ」と思っているあなた。
ぜひ病院のスタッフさんに提案してみてください。
きっとリクエストに答えようと努力してくれるはずです。
そして、もし「Fineの仲間に会いたいなぁ」と思ってくださったら、ぜひそれも伝えてみてください。
私たちはお声がかかれば、日本全国どこへでも、都合のつく限りお邪魔したいと思っています。
だって、私たちの大切な仲間であるあなたに、私たちも会いたいのですから。
いつかその日が来るのを、楽しみに、待っていますね。