活動を知る

不妊治療に関する講演会

不妊に悩む当事者・家族へのサポート

これまでの不妊治療と不育症の治療の中で感じたことと現在の心境、不妊に悩む当事者・家族へのサポートについて講演しました。

主催:北海道宗谷総合振興局保健環境部保健行政室(稚内保健所)

開催日:2018年7月21日(土)

201807211.jpg

担当者の感想

不妊治療に関する講演会は、不妊に関する不安や悩みを持つ方の精神的な負担を軽減するために、不妊への理解の促進及び不妊治療に関する相談体制の充実を図るという目的で、稚内市において3年連続で開催されています。参加者は不妊当事者をサポートする立場の保健師や看護師さんなど30~40名で、不妊に対して理解を深め支援したいという真剣な思いが伝わってきました。

第1部は、旭川医科大学病院 産婦人科の水無瀨 萌先生が「不妊治療の基礎知識」というテーマで講演されました。一般治療から高度治療まで図を利用して、ていねいかつところどころにユーモアも交えながらわかりやすくご説明いただき、稚内ならではの事情についても知ることができました。

第2部は、私が「不妊に悩む当事者・家族へのサポート」というテーマで講演しました。最初にFineの設立趣旨や最近の活動などを紹介させていただきました。ご参加の皆さんはFineの活動や団体の存在を初めて知ったという方が多く、説明資料を真剣に見てくださっただけでなく、配布したパンフレットもじっくり読まれている方が多く見受けられたのは印象的でした。次に、私のこれまでの不妊治療と不育症の治療の経験、そして治療中の感情の変化などをお話ししました。講演の途中、当時を思い出して涙が止まらなくなってしまい、内容が聞き取りにくくなってしまったことは大変申し訳なく思います。

講演後に司会の方が質問を受け付けると、多くの方が手を挙げてくださり、「Fineに入ったきっかけ」や「どういったものがあれば治療中の悩みを緩和できたか」など具体的な内容を回答するものから「男性はどのようなサポートをすればよいか」といった回答にとても苦慮するものまでさまざまなご質問をいただきました。医療従事者の皆さんが少しでも今後の当事者支援に生かしたいと一生懸命考えていらっしゃるご様子は、当事者のひとりとして大変嬉しく思いました。治療中に関するご質問については、現在は治療から離れているため、やや遠くなってしまった記憶をたぐりよせてもっとしっかりお答えさせていただければよかったなど反省も多くありますが、私の話しが少しでも何かのヒントとなりお役に立てれば幸いです。
(担当:このみ/Fineスタッフ)


201707212.jpg
Fine (2018年8月10日)

ページの先頭へ