若年層に向けて「子どもが欲しいと思ったとき知っておきたいリアル」をテーマに、妊娠・出産・不妊などに関する写真やデータ、メッセージを展示
第6回津田ヶ谷祭(津田塾大学学園祭)において、学生団体と共同で「子どもが欲しいと思ったとき知っておきたいリアル」をテーマに、妊娠・出産・不妊などに関する写真やデータ、メッセージを展示しました。
主催:津田塾大学
開催日:2022年11月19日(土)~20日(日)
担当者の感想
Fineは、11月19日(土)・20日(日)に開催された第6回津田ヶ谷祭(津田塾大学学園祭)において、学生団体と共同で「子どもが欲しいと思ったとき知っておきたいリアル」をテーマに、妊娠・出産・不妊などに関する写真やデータ、メッセージの展示などを行ないました。共同していただいた学生団体は、津田塾大学などの在学生からなる「Tsuda Outreach」です。団体や企業と共同し社会課題の解決に向けてさまざまな取り組みをしていて、Fineとの共同企画は、若年層向けにライフキャリアを発信するInstagramプロジェクト「+me (プラスミー)」に続き2回目です。
今回の学園祭での出展は、若いうちから不妊や不育の実情を知った上で、正しい知識を持ってこの先の人生について考えてほしい、との願いを込め、Fineのスタッフから提案し、Tsuda Outreachの学生メンバーと話し合って内容を決めていきました。話し合いの中で「大学で妊娠適齢期やキャリアプランに関して学ぶ機会はあるものの、不妊治療で使う針は見たことがないし不妊治療の実態はよくわからない」との声があったため、長さ35センチの採卵針や顕微授精の様子の写真も取り入れることにしました。また対象が若者であるため、不妊や不育といった限られた情報だけでなく、妊娠や出産、そして子どものいない人生や里親などについても伝えるべきだと考え、テーマをもっと広くとらえて、さまざまな当事者の写真やメッセージも掲載することにしました。
株式会社北里コーポレーション様(採卵針・採精容器・人工授精用カテーテル)
浅田レディースクリニック様(採卵室・培養室・顕微授精の様子)
一般社団法人グローハッピー 齋藤直巨 様(資料提供)
展示をした模造紙は、Fineのスタッフが情報を集めレイアウトしたものをもとに、学生メンバーが手書きで制作してくださいました。おかげさまで、味のある素敵な展示になったのではないかと思います。
そして、自分のライフプランを考えてもらうきっかけとして、来場者に「理想の結婚と出産年齢」をシールで示してもらう試みも行ないました。1つの模造紙に来場の皆さんにシールを貼ってもらう方法は、学生メンバーのアイディアです。他の人の理想や考えを知ることができるため、来てくださった皆さんにとって自分のライフプランを考える参考になったのではないかと思います。貼られたシールを見ると、やはり第一子を20代後半で望む人が多いことや、結婚を望まない人もいらっしゃったことが印象的でした。
さらに、若い人たちに「将来の妊娠のことも考えながら今の生活や健康に向き合ってほしい」との思いで、プレコンセプションケア・チェックシート(国立成育医療研究センターのウェブサイトより引用)やFineの案内などを記載した用紙を作成し、来場者約50人に配布しました。
高校生や小さな子どもを連れた女性や親世代の男性など、幅広い年齢層の方たち約200人が立ち寄ってくださいました。
今回の出展に関して、ご協力いただきました方々、Tsuda Outreachの学生メンバーに、心から感謝しております。本当にありがとうございました。
(担当:金澤 / Fineスタッフ)
・不妊治療で使う注射器などの器具を初めて見た。(親世代の男性)
・とても興味深い話題だったため、模造紙の写真を撮って帰った。(高校生)
・あまり不妊治療について知る機会がない。女子大ではこういうことも学べるのかと知ってすごいなと思った。(高校生の母親)
・女子大ならではの視点のように感じた。(親世代の男性)
・不妊治療は女子大生にとってはまだまだ先のことのように感じるかもしれないが、若いうちからこういった大変さについて知っておくのはとても大事なことだと思う。(親世代の女性)
・展示を拝見して、自分が出産の時に苦労した記憶がよみがえった。(小学生の母親)
・この展示をきっかけに、自分の出産の経験を娘に話すことができた。(受験生の母親)
・不妊治療のことは今回の学園祭を通して初めて知ったので、模造紙を作りながらたくさん学ばせていただきました。当日は、さまざまな世代の人に見てもらえたので良かったです。
・実行委員の仕事で忙しく、当日はほとんど参加することができませんでしたが、時間がある時に見に行った時、ライフプランのシールを貼ってくれている方がいて、関心のある人がいるのがうれしいなと思いました。
・展示品の制作には参加していませんが、妊娠から不妊治療のことまで詳しく書いてあったので、来場者は真剣な表情で見てくださっていたように感じました。
・資料作成を通して初めて、不妊治療を行なうことの体の負担の大きさや、治療費の高さを知ることができました。展示イベントを通してさまざまな年代の方にその現実を知ってもらうことができたため、とても良かったと思いました。