活動を知る

2011年度(第5期)不妊相談士養成講座

「不妊体験者としてお伝えしたいこと」

医療機関等の現場で患者の心理的サポートを行なう人材(不妊相談士)を養成する講座で、Fineの活動紹介や、当事者としての体験をお話ししました。

主催:日本生殖医療心理カウンセリング学会 

開催日:2012年2月25日(土)

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担当者の感想
医療機関や行政の不妊相談で、当事者からの相談を受けるのに必要なスキルを学ぶ「不妊相談士養成講座」でお話しさせていただきました。
前半は、まず不妊当事者のセルフヘルプグループであるFineが、どのような活動を行なっているかについて紹介しました。続いてFineが活動の中で行なったアンケートを元に、患者がどのようなことを医療スタッフに求めているのかについてお話ししました。
後半は、私の体験を交えながら、患者に必要な情報提供や心理的サポートの重要性についてお伝えしました。

参加者の皆さまを前に話をして、患者の声を聞いて現場に活かしたいという真剣な眼差しに、こちらの身が引き締まる思いがいたしました。また、終了後いただいたご質問から“患者をサポートしたい”というお気持ちが伝わり、  不妊当事者としてとてもありがたく感じました。
今回の体験は、私にとりましても医療と患者の橋渡しとしての役割を再認識する機会となりました。ありがとうございました。
(担当:中辻 尚子/Fine公認ピア・カウンセラー)


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今回の講義内容についてご意見、ご感想(抜粋)
・ 治療時のきもち、などがよくわかる内容でした。仕事との両立の間で苦しんだこと、流産の経験など、考えていたものより、はるかにダメージが大きなことであると実感した。
・ ピア・カウンセラーだからこそ、という話がきけてよかったと思う。
・ 初めて体験者の方のお話が聞けて、治療をしていたことのつらさの生の声などがためになった。
・ 自分もIVF(体外受精)をしている最中なので、共感できる部分が多く、患者として聞いている時とカウンセラーとして聞いてる時とあり、すごく参考になった。
・不妊体験者の思いはその人、それぞれで、一つではない考え方が、確認できた。
・不妊体験者として講義して戴きましたが、もっと”生の声”と言うか、こんな事を注意していれば、相手が話しやすいかなど、相談時の心得みたいなものを知りたかった。
・不妊ということを受け入れる中で、いろいろな思いをありのままに聴けて、大変参考になった。
・実際にご自身の不妊体験の話をしていただいて、治療時の心境やカウンセリングの効果など、勉強になりました。
・患者さんのアンケートの結果も医療者にどのようなことを求めているかの参考にさせていただきたいです。

今回の講義を受けて、あなたの中で何か変化はありましたか?(抜粋)
・ 「治療をやめたわけではない。続けられなかっただけ。」のニュアンスの違いが自分に取ってポイントといわれていたのを聞き、それぞれの患者さんの大事にしたいポイントに気づけるようになりたいと思いました。
・クリニックから情報発信する重要性を感じました。自分の職場での情報の使い方を考え直してみます。
・患者さんにこの情報を伝えていきたい。
・ 妊娠判定の時の配慮をもっと深く行っていきたいと思った。
・ 不妊の方に何かしてあげたい、あげなきゃいけないと思っていましたが、パンフレットや本、ポスターを掲示するだけでもいいんだ、すぐできることがあることを気づかせてもらった。早々にメッセージをはり出そうと思います。
・ 医療スタッフの関わり方が、患者様にとってとても大きな力(良い面、悪い面)となっているのだなということが分かりました。
・ 患者さんにいろいろな情報も発信できればと思います。

次回はどのようなものを望みますか (抜粋)
・ ピア・カウンセリングの実際=具体的なカウンセリング内容をお聞きしたい(事例etc)
・ 医療者へ対する気持ち。この時はこんな対応ではなくて・・・。というものがあれば、どう対応してほしかったとかを教えてほしいと思います。
・ 養子を選択した人や、実際妊娠した側の人などのお話もきいてみたい。
・ 実際に医療者と関わってみて、不快だったことなどのお話をきいてみたいです。
・ 様々なパターンの体験談が聞きたいと思います。
・ どのような医療スタッフの言葉や態度が良いが、悪いかなど、具体的に聞いてみたいです。
・ 患者さんのささいな事でもいいので、色々な場面の気持ちが聞いてみたいです。
・ Fineの活動も、もっと詳しく知りたいです。

参加者へのアンケート(今回の講義内容についての5段階評価)

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Fine (2012年2月25日)

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