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不妊に関する市民公開講座

不妊体験は、人生を豊かに過ごすための学びの宝庫!

大変でつらい、と言われる不妊治療。けれども、経験したからこそ得られた能力と視点について、お伝えしました。

開催日:2023年10月1日(日)

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担当者の感想

茨城県産婦人科医会様で毎年開催なさっている「不妊に関する市民公開講座」は、コロナ禍ではオンライン開催となっていましたが、今年は初めて、会場とオンラインのハイブリットで開催されました。現地にも多くの参加の皆さまがいらっしゃいましたが、オンラインでも100名を超えるご参加があったそうです。質問も多く出るなど、盛況のうちに終わりました。
今回のテーマは「不妊治療~妊娠する前から知っておくこと~」で、私を含めて4つの講演がありました。

最初に、茨城県福祉部子ども政策局少子化対策課 長洲奈月様から、「不妊症に関する相談事業及び県内市町村の助成状況について」のお話がありました。

続いて、筑波学園病院産婦人科科長 和田篤先生より、「不妊治療と保険適用?保険適用開始後1年半の間で分かったこと?」の講演がありました。保険適用の概要と、保険適用になって困ったことについて、具体的なケースを交えて、とてもわかりやすく教えていただきました。

次に、私から「不妊体験は、人生を豊かに過ごすための学びの宝庫!」と題し、不妊経験者としての治療中の葛藤や、その経験をしたからこその学びとして、得られた能力・視点をまとめ、講演しました。仕事と不妊治療の両立にはさまざまな困難を伴うことについて体験談も交えながら話しつつ、治療中に苦悩しながら過ごしたことで、結果的に、決断力、マネジメント能力、自己コントロール能力などの能力が身についたことをお話ししました。また、治療に取り組むにあたっては、少しでも自分を責めることなく治療の時期を過ごしていただけたらとの思いも込めて、新たな視点を取り入れるポイントをお伝えしました。

最後に、東京労災病院産婦人科部長 太田邦明先生より「子供たちの“人生の最初の1000日”を創る?今日からはじめる葉活のススメ?」の講演がありました。サプリメントで葉酸を摂取することの重要性を、海外も含めたさまざまな研究結果を用いてご説明くださり、妊娠前および出産後だけでなく、私たちにとって不可欠な存在であることをわかりやすくお話しいただきました。

日々、診察や研究にあたられる先生方の発表に、私自身とても感銘を受けました。私も不妊経験者である不妊ピア・カウンセラーとして、不妊治療に悩み苦しんでいらっしゃる方々に、少しでも寄り添っていけるよう、引き続き貢献していきたいと決意を新たにしました。

この市民講座は、不妊治療中の方が直接専門家のお話を聞ける機会であり、とても貴重な講座だと思います。茨城県産婦人科医会をはじめ、日本産婦人科医会会長 石渡勇先生、茨城県産婦人科医会会長 青木雅弘先生、今回総合司会をしてくださった筑波学園病院産婦人科部長 岡本一先生、そしてご参加になられた先生方皆さまに、心から感謝を申し上げるとともに、この会に演者として参加できたことを光栄に思います。ありがとうございました。
(担当:河村 さやか / Fine公認 不妊ピア・カウンセラー) 202310012.jpg

Fine(2023年10月31日)

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