活動を知る

滋賀県不妊治療サポート啓発事業
みんなで話そう!不妊で悩む方のイベントin滋賀

~当事者からのメッセージ~

Fineメンバー2名による不妊体験談発表と当事者同士のおしゃべり会(対面)を開催しました。

主催:滋賀県健康医療福祉部
事業受託:NPO法人Fine

開催日:2023年10月15日(日)

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担当者の感想

滋賀県では、毎年不妊治療で悩む方をサポートするイベントを開催されています。昨年に引き続き今年もFineが滋賀県より委託を受け、「みんなで話そう! 不妊で悩む方のイベントin滋賀」を開催しました。運営はFine関西支部が担当し、今年は会場とオンラインのハイブリッド開催という初の試みになりました。昨年まではオンラインのみの開催でしたので、会場で参加者さまとリアルに会えることをメンバー全員うれしく思いながら準備を進めました。当日はさわやかな秋晴れに恵まれ、東京からかけつけてくれたFine理事長 野曽原の応援のもと、はじめましてのメンバーともすぐに打ちとけ、会場をととのえて、参加の方をお迎えしました。

第一部は、会場の様子をオンラインで配信しました。滋賀県健康医療福祉部子ども・青少年局母子保健・子育て支援係の田中様より開会の挨拶の後、不妊・不育の当事者に対する県のサポートについての説明がありました。不妊治療サポート活動支援事業補助金の交付団体のひとつである、さつき助産院が開催する「不妊なんでも相談室」をはじめ、企業への理解を深める「出前講座」など、不妊や不育で悩む方を社会全体でサポートする県民に向けた取り組みを継続されていることがわかりました。最後にFineの紹介と感謝の言葉までいただき、参加の方へ向けての「実り多き時間になりますように」というメッセージが印象的でした。

続いて、Fineより、当事者の立場から行なっている活動の紹介。不妊ピア・カウンセラー養成講座が来春リニューアルすることや不妊治療の保険適用に関する署名への協力のお願い、11月に開催する妊活イベント「Fine祭り」のご案内をしました。Fineがこれまで積み上げてきた実績と活動の幅広さをあらためて実感しました。

休憩をはさみ、次はいよいよFineメンバー2名による不妊体験談発表です。

1人目は、不妊ピア・カウンセラーの私が発表させていただきました。「私と夫の不育症奮闘記」と題し、不育・不妊治療と向き合ってきた10年以上におよぶ日々のこと、治療終結にあたっての葛藤や夫と交わした言葉など、私自身もその時々の思いや情景を思い出しながらお伝えしました。治療中に出会い、思いを綴ってきた『絵手がみ』とともに、「自分を責めないで」「一人じゃないですよ」というメッセージを伝えられたらという思いを胸に登壇しました。始まるまでは緊張しましたが、Fineメンバーに見守られながら、落ち着いて最後まで話すことができました。

2人目は、男性当事者としてFineスタッフの河合が登壇し、体験談「あの日、突然に…男性不妊当事者になった」を発表しました。なかなか語られる機会が少ない、男性の体験談でした。検査結果が出た「忘れられないあの日」に綴った日記のコメントや、治療中に感じてきた男性不妊のつらさなど、当事者ならではの思いがひしひしと伝わってきて、胸がいっぱいになりました。ご自身の経験を糧に、誰かの役に立ちたいという思いからFineに参加し、積極的に体験談を伝えているそうです。これからもたくさんの方々に伝えられるといいなあと思いました。

第二部は、会場にお越しいただいた方々と対面でおしゃべり会を行ないました。不妊ピア・カウンセラー2名が進行を見守り、体験談発表の2人も同席しました。参加の方は、最初は少し緊張されている様子でしたが、参加者同士でコミュニケーションをとったり、体験談発表した2人へ質問したりしながら、あっという間の90分でした。お茶を飲みながら談笑する場面もあり、ほっこりとあたたかい時間になったのではないでしょうか。参加の方からは、「久しぶりに会場で参加でき、気分転換になりました」「女性・男性、両方から体験談をうかがえた点が特によかったです」などの感想をいただきました。

今回は初のハイブリッド開催でしたが、これまでの経験をいかし、告知から開催までFineメンバーで思いをひとつに、無事終了することができました。会の趣旨である、「一人じゃない」と思えて、自分らしさを大切にした人生を歩まれる一助になれたら幸いです。参加の方からのアンケート結果は大変励みになり、感謝の気持ちでいっぱいです。
最後になりましたが、滋賀県のご担当の皆さまには、今年もこのような会を企画してくださりお礼申し上げます。今回参加いただいた皆さんも、本当にありがとうございました。
(担当:ほかほか / Fineスタッフ)
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体験談発表者からのメッセージ

対面とオンライン、初めてのハイブリッド開催でしたが、無事に終えることができてホッとしています。治療中に綴った絵手がみとともに、不育・不妊を経験したからこそのメッセージを伝えたい、そんな思いで登壇しました。会場参加の皆さんに絵手がみをプレゼントできたこと、とても喜んでくださったこともうれしかったです。
昨年に続き、このような貴重な機会をいただきありがとうございました。
( ほかほか / Fineスタッフ )

今回初めての対面とオンライン合わせての体験談となり、少し戸惑うところもありましたが無事に終えることができてよかったです。
不妊治療にあたって男性はこんなことを考えているんだ、思っているんだと知っていただく機会となり、夫婦でコミュニケーションをとる潤滑剤となれば幸いです。ありがとうございました。
( かっちゃん / Fineスタッフ )

Fine(2023年12月1日)

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