不妊治療と仕事の両立の現状と課題について
株式会社デンソーテン様の従業員向け研修で、不妊治療と仕事の両立に直面する当事者の現状や課題、企業に求められる配慮や制度設計のポイントについて、具体的な事例を交えながらお伝えしました。
主催:株式会社デンソーテン
開催日:2025年9月24日(水)
担当者の感想
株式会社デンソーテン様の従業員に向けて、不妊治療と仕事の両立支援研修をウェビナーによるオンラインにて実施しました。本研修は、2025年度に兵庫県が制定した「不妊症等に関する支援推進条例」に基づく取組みの一環として、ひょうご仕事と生活センターの派遣事業である「不妊治療支援アドバイザー」にFineが登録し、その初めての取り組みになります。
研修では、「不妊治療と仕事の両立」は特別な配慮を必要とするものではなく、育児や介護、あるいは何らかの疾病を抱えながら働くことと同様に、「治療と仕事の両立」の一つの形態であることをお伝えしました。当事者が過度に気を遣われたり、周囲が腫れ物に触るような接し方をしたりすると、双方にとって負担となりかねません。重要なのは、誰もが何かを抱えながらも働き続けることができる社会のあり方を前提とし、その背景に思いを寄せながら、「お互い様」の精神で支え合う組織文化を築いていくことがポイントであることをお伝えしました。
参加者からは具体的な質問や、不妊や不妊治療に関する当事者の精神的な負担についての質問などを多数いただいたほか、職場でどう支援できるか考えるきっかけになりましたなどの感想が寄せられました。また、セミナー後のアンケートでは、97%の方から今回の研修に参加して良かったという回答をいただきました。
あらためまして、このような貴重な機会をいただきましたこと、心から感謝申し上げます。
関連プレスリリース
https://j-fine.jp/prs/prs/fineprs_hyogo2025.pdf
(担当: 野曽原誉枝 / Fineスタッフ)
・通院頻度や精神・身体的負担、周囲の理解の必要性など、両立の難しさを具体的に理解できた。
・良かれと思ってかけていた言葉がNGであることに気づき、面談時の配慮ができるようになった。無意識の失礼な発言を防ぐための知識を得られた。自身の行動を振り返る機会になった。
・講師が当事者であり、具体的な事例を交えて話してくれたことで共感できた。自分自身や家族の経験と重なり、過去を思い出す機会になった。
・多様な選択肢が必要であることを再認識。また会社は柔軟な働き方ができる環境であり、当事者が公にせずとも両立しやすいと感じた。急な休みに対して、理由を問わずサポートしようという心持ちができた。








