私の不妊体験と不妊ピア・カウンセラーとしてお伝えしたいこと
「私の不妊体験と不妊ピア・カウンセラーとしてお伝えしたいこと」をテーマに講演し、その後参加者の方との交流会を行いました。
開催日:2025年9月27日(土)
担当者の感想
横浜市開港記念会館にて、神奈川県健康増進課主催の不妊講演会「パートナーと支え向き合う 妊活・不妊治療について」が行われました。
第一部の講演会は、対面での参加者は8名、オンラインでの参加者は23名でした。はじめに湘南鎌倉医療大学看護学部看護学科/大学院看護学科研究科 教授 森 明子先生の「不妊治療はなぜ苦しいの?その負担、選択に悩むとき」のご講演がありました。不妊治療における女性、男性それぞれの立場での負担・つらさ、選択していく際のポイントなど、お話をいただきました。その後、不妊ピア・カウンセラーの長谷川が「私の不妊体験と不妊ピア・カウンセラーとしてお伝えしたいこと」をテーマに講演をしました。自身の不妊体験談と、夫婦関係の変化やコミュニケーションにおいて大切なことなどをお話ししました。皆さま真剣な表情でお話を聴いてくださり、時折うなずきながら、静かにご自身の思いと重ねられているような様子が印象的でした。講演後の質疑応答では、「息抜き方法」や「漢方の選択について」など、具体的なご質問もいただき、参加者の関心の高さと、真摯な姿勢が感じられました。
第二部では不妊ピア・カウンセラーの森山がファシリテーターとなり、交流会が行なわれました。参加者は支援者(助産師)2名と当事者1名とFineの私たち2名の計5名でしたが、終始活発な意見交換が行なわれ、充実した時間となりました。当事者からは体外受精に進む際の不安、特に採卵時の痛みに関する質問が出され、そこから病院や医師との関わり、夫婦間の気持ちの違い、不妊経験者が出産後も抱える想い、自己開示への躊躇、治療と仕事の両立など幅広い話題へと発展しました。支援者と当事者が率直に気持ちを共有できたことは大変貴重で、40分があっという間に感じられました。終了時には「普段話せないことを言えた」「聞けた」との声が多く寄せられ、交流会の意義と実りの大きさをあらためて実感する機会となりました。
(担当:長谷川恵子、森山美里 / Fine公認 不妊ピア・カウンセラー)








