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福島県立医科大学医学部 臨床倫理公開講座

「生殖補助医療をめぐる倫理」

「不妊治療について、今まで一番考えさせられました。今後に活かしていきたいです」(受講生の感想より)

主催:福島県立医科大学医学部 人間科学講座(生命倫理学分野)

開催日:2017年11月24日(金)

人間科学講座(生命倫理学分野) 教授/藤野美都子先生と、ご参加の皆様と。

担当者の感想

毎年お声掛けいただく「福島県立医科大学医学部 人間科学講座で今年も登壇の機会をいただきました。今年度はありがたいことにいつもの倍の時間である2コマを担当させていただけ、更に「公開講座」という形で、学内のどなたでもご参加いただけるよう、ご案内をホームページにも出してくださっていて、とても嬉しく感じるとともに、ご期待に添えられるようにと責務の重さに背筋がしゃんとする思いでした。
大学の公開講座のご案内のページはこちらです。
https://www.fmu.ac.jp/univ/chiiki/koza/2912.html

公開といっても平日日中の講座なので、学生以外の方のご参加はほとんどいらっしゃらないかと思っていたのですが、医学生の皆さんに加えて、他の学部からもなんと教授を含む職員の皆様。さらに一般の患者の方も講座にご参加くださり、びっくり。感激しました。
今回の講座内容は、普段の内容に加えて「生殖医療のトピック」や「倫理に関すること」も加え、個人ワークやグループワーク、クイズにディスカッションを交えて皆さんと2Wayで進めるスタイル。学生の皆さんを始め、ご参加の皆様も真剣にワークに取り組んでくださり、質問にもきちんと答えてくださり、マイクを向けるとちゃんとご意見もくださって、皆さんが真摯にそして積極的に「生殖補助医療をめぐる倫理」そして「患者の現状」を考えてくださっていることが伝わり、嬉しく思いました。
アンケートでも多数の前向きなコメントをいただいており、じーんと感激。皆さんが素晴しいドクターとなってご活躍される日を、今から楽しみにしています。
(担当:松本亜樹子/Fineスタッフ)


<これまでの関連レポート>
http://j-fine.jp/activity/article/2016/12/fukushima20161125.html
http://j-fine.jp/activity/article/2015/12/fukushima20151204.html
http://j-fine.jp/activity/article/2014/12/fmuac141128.html
http://j-fine.jp/activity/article/2014/01/post-17.html

■受講者の感想(アンケートより抜粋)
・テーマは不妊治療でしたが、医師を求める患者さんの思いと、結果が全てではない「納得のいく」治療が何なのかという、全ての医師が共通して考えなければならないことを確認することができて本当に良かったです。
・不妊症の疫学や治療法は勉強してきましたが、今回は患者の気持ちや不妊症にかかるコストや時間などまで考えることができました。良かったです。
・医師としての考え方を患者としての考え方の差を実感し、そこを大切にすべきと思った。
・不妊治療をやめてしまった人は、皆幸せではないだろうなと思っていましたが、皆が皆そうではなく、幸せの形はそれぞれだと知ることができました。
・不妊治療について、今まで一番考えさせられました。今後に活かしていきたいです。
・コーチングを職業になさっている人たちは、ビジョンを明確に、関係者を動機付け、リーダーシップをとり、役割を与えるのがとても上手なので、そんな学習がしたいです。医療者として、そのようにゴールを設定してあげられることを目標に今後学んでいきたいです。
・医師としての技能だけでなく、心構えを説く講義は貴重で、自分の中で昇華していければ良いと思う。


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Fine (2018年9月18日)

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