【講演1】「患者の精神的、身体的、時間的、経済的負担」
【講演2】「不妊治療を受けて得たもの」
パネルディスカッション「こんな時どうする?@生殖医療の現場から」の中で、2名が個人タイトルとして「患者の精神的、身体的、時間的、経済的負担」と「不妊治療を受けて得たもの」という講演を行ないました。
開催日:2009年1月18日(日)
担当者の感想
【講演1】
患者の負担にはさまざまなものがありますが、とりわけ精神的負担については、パートナーが治療に関われるための何らかの工夫(例:胚の画像をいただけるとか希望すれば内診に同伴できるとか)をクリニック側でしていただけると、女性の負担に対する理解がもっと深まるのではないか。という思いを話しました。
約350名の生殖医療従事者(医師、看護師、胚培養士、カウンセラーなど)を前にしての講演で緊張しましたが、皆さま一患者の話すことを真剣に聞いてくださいました。
特に「パートナーが治療に関われるための何らかの工夫」については、講演後のパネルディスカッションで、患者側からの要望を話したところ、フロアの医療従事者から、「うちではこういったことをしています」というお話をうかがうことができ、具体的な議論ができたと思います。
(担当:あんあん/Fineスタッフ)
【講演2】 “不妊治療”を受けて辛く悲しいことが多かったのですが、得るものも少なからずあったように感じています。そう思うようになったのは、長い治療生活の間、多くの人に支え続けてもらったからです。
とりわけ、医療現場の方々に大変恵まれたこと、同じ体験を持つ仲間とめぐり会えたことは、今となれば、人生において不妊を体験したことも、「マイナスではなく、プラス」と捉えられるほどの影響力を持ち、自分の生き方にも大きな変化をもたらしました。
そのような気持ちをお話するのは、大きな会場いっぱいの生殖医療従事者(医師、看護師、胚培養士、カウンセラー等)を前にして、熱気もあいまって、大変緊張しました。また、緊張と感極まったのもあり、後半、感情を抑えながら話しをするのが大変で、講演後は、反省しきりでしたが、会場の医療従事者の方から、「多くの医療スタッフに温かく見守られ、手を差し延べていただき、支えられた、とお話しされていましたね。患者さんを温かく見守り、手を差し伸べるというのは、医療従事者として現場で一番大事なことだと思っています。患者さんの立場から話していただき、嬉しかったです」と声をかけていただき、すこしほっとしました。
(担当:ひらりん/Fineピア・カウンセラー)